少し前まで冬越しのままだった田んぼに
耕起、施肥が行われ、水張りや代かきの後、
田植えを行うばかりになっています
米どころの地方からは、
早場米の田植えのニュースも届き始めました
ここまでくるまでに、
どれほどの苦労があったことでしょう
一昔前は、水田の一角を区切って種もみを植え、
油紙などをかぶせる「保温折衷苗代」、
田植えの目安を知るため、
土に印を付ける「田植え定規」の使用が普通でした
私も祖父母の代までは農家で、
この時期と収穫時期の秋は手伝いにも行っていました
懐かしい思い出です
農家の友人に、かつて話を聞きました
ビニールハウスではなく、
「苗代」での育苗に取り組んできた友人は、
「農作物は、自分が動いた分しか進まない。
地道に努力することで、力がついてくる」と
植物は、こちらの都合に合わせてくれません
成否、暮らし向きも、自分の努力次第
「真剣勝負」だからこそ、
自身を鍛え上げてくれるといいます
美しく整備された春の田は、
”さぁ、真剣勝負で挑むぞ”
という人間の心意気が、
みなぎっているように見えます