大災害は人間の本質をあらわにするものです
でも、表れるのは、
むき出しの利己心だけではありません
むしろ助け合う心、「人の為」という利他心です
東北の津波被災地に派遣された、
都市設計の専門家がいました
そこで見たものは想像を絶する破壊の跡と、
家族を亡くし悲嘆に暮れる人々
避難所等を回っても、ただ寄り添い、
共に泣くしかありませんでした
その中で、この男性の目に、
被災者のために全身全霊で働く人々の姿が
映ったそうです
医師や看護師らです
僕もボランティアで自立支援活動をしていました
「その存在は抜きん出て輝いていました」と男性
懸命に働く、いや戦うといっていい、
その情熱の源を知りたいと思ったそうです
「自分に実感がなければ、人を摑めるはずはない」
という言葉があります
被災地の医師らは、
社会貢献をことさら意識したのではないでしょう
磨いた人間性の輝きを、
おのずと放っていたのです
それが男性の心を捉え、
さらに次の男性へと伝わった
素晴らしい連鎖だと思いますね