自分のプレーやフォームを映像で確認することは、
芸能やスポーツの世界で当たり前になっています
だが、昔はそんな便利な機械はありませんでした
どうしたか
「離見の見」という言葉があります
室町時代の能の大成者、世阿弥が言っています
己を離れ、観客席から見るつもりで、
演者の自身を見る
その時こそ「わが姿を見得するなり(自分の姿が見える)」
との戒めです
能は、シテ(主役)が舞い終えると幕の内に入り、
大きな鏡の前に立ちます
装束も面も着けたまま、
客席に見えていたであろう自分の姿を
見る決まりがあるといいます
”舞台の出来不出来を突きつけられる厳しい時間”
なのです
この省察と精進が、
700年の伝統を築いた礎と実感しました
どの世界でも、活躍する人は、
自分の成長を測る”物差し”を
持っているものです
その一つは、
”謙虚に自分を見つめること”
”生命の鏡”に照らし、自分を見つめる
そして、行動に打って出る
その積み重ねが、明日の勝利へ繋がるのです