先日、米国のNGO(非政府組織)代表の講演を
聴く機会がありました
代表は、東日本大震災以降、
何度も来日し、被災地支援を続けています
こう語っていました
「もうすぐ3年が経ちます。
周囲からの『いつまでも後ろを見ずに、前を向いて』
という励ましは、時として被災者に
大きなダメージを与えることになります」
なぜか
「被災者は、ずっと前を見てきたんです。
何月何日までに、避難所を出てください。
何月何日までに、仮設住宅の手続きをしてください。
ある意味、前ばかり見てきた3年間。
ゆっくり振り返る時間が必要な方も
いるのではないでしょうか」と
人を励ます時、最も大切なのは
当事者の気持ちです
それを知るためには、まず「聴くこと」
時には、辛くて話したくないこともあります
その時は「待つこと」
代表が語っていました
「あくまで人を信じること。
どんな辛い目に遭っても、
人には、いつかは克服する力があると
信じることです」
信じ合い、見守り支え合う
そこに必ず、春は来ます