先日、友人と話をしている時、
こんな話題になった
その友人の家庭は、貧しかったが、
家に書籍だけは揃っていた
遊びに来た友人に、よく驚かれたという
「おまえのうち、本が沢山あるんだなあ」
内心、誇らしかったらしい
それは、母親が
「子供達が、いつか読める時が来るだろうから」
と、こつこつと買い揃えてくれていた
彼は、思春期になると親に反発し、
家を飛び出した
しかし、仕事で行き詰った
実家に戻った時、ずらりと並んだ書籍が目にとまった
母の言葉を思い出した
一冊をひもとき、文字を追う
胸の奥から熱いものが込み上げたそうだ
「教師こそ最大の教育環境」という
家庭においては「親こそ最大の教育環境」だろう
”最良の栄養”は、
親自身の日夜朝暮の挑戦だと思う
曇りない瞳が、親達の背中をじっと見つめている