「口にする」という表現が実に興味深い
食べ物を「口にする」時は中へ入れる
言葉を「口にする」時は外へ出す
入ったり出たり・・・
口にした食べ物は、体内で栄養となる
しかし、傷んだ物だと病気になる
同じように、口から出ていく言葉も、善悪様々
人に勇気や希望を送りもすれば、傷付けもする
こんなこともある
悩んでいる友人を励ましていたけど、
かえって、自分が励まされたかのように
元気になっていることに気付く
あるいは、自ら「成長した」と語る人は少ない
なぜなら、成長したかどうかは「他者」の評価によって
初めて知ることができるから
自身の才能や人間的な魅力を磨くにも、
「ああなりたい」「こうなりたい」
と思う憧れの対象が必要
いずれにも共通するのは、
自分のことは自分では分かり難いということ
目に見えない心を”可視化”する対象───
それが「他者」の存在と言えるのです
地域、職場、学校、家庭などで、
常に励ましの言葉を交わし合いたいですね