明治の革命を担った薩摩には、
「詮議」という特徴的な教育法がありました
「もし、こうなったら」と、
子供に様々な仮定の問いを投げ掛けるのです
「道を歩いていて脇の塀の上から
唾を吐きかけられたら、どうするか」など、
考えさせる訓練の繰り返し
江戸時代になり、
武士の教育は四書五経の暗記のような
形式的なものが広がりましたが、
薩摩では知識よりも知恵を重んじていたのです
僻遠の地で育まれた判断力が、
新しい時代の波をつくったのです
知識を身に付けるなら「座学」が適しています
だが、判断力、想像力を磨き、
知識を現実に生かしていくには、
問いを投げ掛け、語り合う実践が効果的
そこから知恵が生まれるのです
「良き問いは答えの半分」と言われますが、
大事なのは「どんな答えを知っているか」よりも
「どんな問いを持っているか」です
問い問われて、知恵と勇気を湧かせる
”小さな語らい”が大切なのです
前進の普遍の方程式です