「新しい船を進水できたんだよ」と、
岩手・三陸の漁師から嬉しい知らせが届いた
大震災の津波で、船も、養殖棚も、
全てを失ったけれど、
「辞めるのは楽だ、進むしかねぇ」
と歯を食いしばってきた友人です
新米の頃は、獲物を捕りにくい場所で
漁をするしかなかったという
「それが良かった」と彼
常識に捉われない、
独自の漁法をあみ出すことに繋がった
彼の船の水揚げに、仲間が目を見張った
その後も、祈っては知恵を湧かせ、
常に”新しい工夫”を施している
「嘆いていてもダメだ」
苦境が人を磨くという
だが、潮焼けし、皺の深く刻まれた顔で、
とつとつと「今でも夜になると涙が溢れてくる」と語る姿に、
新造船の喜びの陰には、
言葉にできない激闘があったことだろう
同じような経験をした僕には、
その気持ちが凄く伝わって来ましたね