知人の高校教師
「先生はどうして教師になったの」
生徒から時折、こうした質問を受けるらしい
そんな時は、決して否定的な答えを
返してはいけないという
「別に深い理由はない」「君には関係ない」
───これは最悪の返答である
目の前の教師は、自分への関心が深いのか浅いのか
生徒は敏感に大人の言動の本質を見抜く
「一緒に先生も成長できると思ったからだよ。
人を育てるのは最高の仕事だ」───
彼は生徒と心の交流を結ぶチャンスと捉え、
力強く、こう答えるそうだ
ちょっとした会話の中に、
信頼の土台が固まるか、揺らぐかの
分かれ目が潜んでいる
強固な信頼の基盤があれば、
その上に、絆の柱を何本も立てることができる
信頼の「頼」の字には
「さいわい」の意味がある
教師や親は、子供から信頼される存在へと自ら成長し、
未来の宝が「幸福」に輝く社会を創る責任がある