今日はクリスマスイブ
しかし、そんな日だからこそ別の視点で
物事を考えることも必要かなって思います
こんな出来事がありました
昔の姑さまの中には、
ご自分に厳しい方がいたものです
Sさんの姑は、その典型
「明治に女」が口癖で、先祖は武士だとか
社長夫人として、夫を支えながら5人の子供を育て、
なぎなたや茶道、俳句などの達人
まさにスーパーレディーです
一方、Sさんは普通の家の娘で、
何事も、のんびり屋
姑にとって気に入らない点も多かったようです
しかし、舅の突然死、夫の他界、
子供達も留学等で家を去り、
やがて、広大な敷地に嫁と姑の2人が
残されました
この頃から、それまで厳しかった姑に変化が
Sさんの手を握って「ありがとう」と、
繰り返し言うようになったのです
「昔のことが嘘のよう。すっかり優しくなり、
何をやっても『ありがとう』って。
私には、納得いかない部分もあるの。
ずるいんじゃないかと思うこともね」とSさん
どんな人でも最後は誰かに頼る───
それが人生の現実
自分も、息子の妻や娘にすがる日が
来るかもしれないと思った時、
昔のことは全部、水に流そうと思ったそうです
Sさんは「『ありがとう』と言われると、
何故か、無限に優しくなれる自分がいるのよ」
と語ります
「ありがとう」は、”魔法の言葉”なんですね
過去に流した、辛い涙を吹き飛ばしてくれたようです
そして、すっかり弱くなった姑に、
最後の日は確実に近付いているようです
Sさんは「責任を持ってお送りする」と
言っていました
クリスマスイブに相応しくない話かもしれませんが、
今日は、自分が歩んで来た道・
希望の未来を語り合う日かもしれません