冬が暑い。 | PEZVOLADOR

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むぎわら帽子の思い出を抱え込んだまま
大人になった人に読んでもらいたい、
終わらぬ夏の人生旅日記。



 フロリダでは本来、11月に入った頃から少しずつ寒くなって


 2月頃まで日本の秋口のような日々が続きます。


 

 途中に何度か北からの寒冷前線が降りてきて


 本格的に寒い日が来る筈なんですが、今年は暖冬。



 朝方に摂氏5~6℃まで下がった日が何度かあったものの


 今シーズン氷点下は一度もなし。



 ここ数日は春を通り越して、初夏のような陽気が続き


 犬の飼い主さんたちとは既に”ノミ”の話題が出てくるほどです。


 

 この”ノミ”も、氷点下が多かった後の春にはその害が減るんですが


 今年は早々と対策をせねばならなそうです。



 さすがに木々から新芽が芽吹くようなことはまだありませんが


 雑草は青々と茂みだし、近所の常緑ツツジも咲き出しました。



 こんな事を言うと、寒い地方の人には贅沢だ!と怒られそうですが


 ”夏が人生の永遠のテーマさ”なんてほざいていた若かりし時代は終わり


 季節感や山のある風景が恋しい年頃なので、常夏の地に


 短期間限定でやってくる寒い日はとても貴重なのであります。


 

 朝晩の澄んだ空気の中で、空を見上げて深呼吸したり


 北からの風を肌に感じたりしていると


 「ああ、そういえば昔こんな大気の中で過ごしたよなあ・・」


 と、遠い昔の冬の思い出がひとつ、またひとつと現れ、


 しかもその時の匂いやぬくもりまでが、割とはっきりと


 思い出されてくるんですよね。



 まだ一月も半ばなので、このまま夏が来るとは思い難いですが


 そんな不安がよぎるほど暖かいんですよ、今年の冬は。



 あ、日本の皆さん!!日曜日のNHKスペシャルで


 深海で泳ぐダイオウイカの映像が初公開されるでしょ!


 いいなぁ・・観たいなぁ・・・