まだ暗い明け方、
覚醒しきらぬ頭に雨音が心地よい。
午後にドカッと降るスコールが
フロリダの雨の基本形なので
未明からしとしとと一日中降り続ける雨が珍しい。
そんな日が今週は二日もあった。
長い間まとまった雨が無かったので
池や湖では水位が極端に下がり
貯水池に至っては完全に干上がっていたものも少なくない。
草木の彩りには喜びが滲み出て、
これから産卵期を迎える多くの淡水魚にとっても
恵みの雨に違いない。
ところがここに雨を望まぬ一匹がいる。
どうも雨の散歩時に着せられる
服や雨合羽が嫌なようで、ここ数ヶ月
ちょとした雨の気配も一時間ほど前から察知して
ベッドの下に隠れて出てこない。
昔 ”ツバメが低く飛ぶと雨が降る” と良く言ったが
目下ここでは、みつおが低く隠れると雨が降る。