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顧客争奪合戦にしのぎを削るラーメン街道で、

ある二つのラーメン店が道を挟んで同時にオープンした。


片側のラーメン店主は、初日の売上を見て、愕然とした。


さんぱち店主
どうしてうちのラーメンはこんなにも売れないのだろう?

ギョーザの個数が少ない、客席に掘りごたつが無い、お冷やが冷えてない、

店主は色んな原因を思いついたが、どれも決定的な理由では無かった。


全く同じオープン初日、道向かいのラーメン店主は売上を見て、笑いだした。


山岡家店主
「やばい、ラーメン屋ってこんなにも儲かるのか。

 お向いさんには色んな理由があるんだろうが、うちはスゴイでぇ。

 しかし、お向いさん、冷えてないのに「お冷や」と呼ぶのもどうかと思うが・・・、

 まぁ、良いや。よそは、よそ。うちは、うち。

 それにしても、どうしてうちのラーメンはこんなにも売れるのだろう?

シコシコした太麺、食欲を刺激する背油、味覚の向こう側にまで到達した味噌ブレンド、

店主は色んな原因を思いついたが、どれも決定的な理由では無かった。



次の日も、その次の日も、売上を見て、それぞれの店主は考えた。


店主A
「どうしてうちのラーメンはこんなにも売れないのだろう?」

店主B
「どうしてうちのラーメンは、こんなにも売れるのだろう?」


色々な理由をどちらも思いついたが、どれも決定的な理由では無かった。




オープン一カ月後、二つのラーメン店主は、

このらーめん街道における、客の流れを分析するため、

これまでの一か月間の売上の推移表を、お互いに見せ合うことにした。




店主A
「じゃあまず、今日の売上は・・・、うちは10万円でした。」

店主B
「うちは、今日は60万円やったでぇ。」


・・・店主Aはココロで思った。


店主A
「な、ろ、六十万円?こんなにも、差があったなんて・・・。

 どうしてだ?何が悪かった?

 うちのラーメンはどうしてこんなにも、売れないのだ?

 頑張って、改善もした。お冷やを「お冷や」と呼べるレベルまで冷やしたのに。

 グラスを持つ客の手を凍傷やけどさせてしまうくらいまで、冷やしたのに・・・。」


数値を見て、店主Bはココロで思った。

店主B
「やはり、こんなにも、うちは売れていたのか。

 何が良かったんだろう?

 うちのラーメンはどうしてこんなにも、売れてるのだ?

 胃袋さえも破壊するギトギトな背油のおかげか?

 神と呼んでも良いほどの、絶妙な特製味噌のブレンド具合か?」



店主Aも店主Bも、はどれほど考えても、

やはり、決定的な理由は見つからなかった。



両店主は、前日の売上を見せ合った。

店主A
「昨日の売上は、11万円でした。」

店主B
「うちは、昨日は58万円やったなぁ。」

店主A
「昨日は水曜日でしたから、どうやら、この辺の客は流れが悪いらしいですね。」

店主B
「そやなぁ。えーと、先週の水曜日は、うちは、50万円やったなぁ。」

店主A
「うちは、13万円でした。」



お互い、売上をさかのぼって公開して行くうちに、両店主は気付いた。


店主B
「あれ?お宅、オープンから徐々に売上が減ってません?

 先週より、先々週の方が売れてんねんな。うちは、逆やで。」

店主A
「え?そうなんですか?

 徐々に売上が減って行ってるんで、夏休みの影響かなとか思ってたんですけど。」


店主B
「不思議やなぁ。さて最後の数値や。オープン初日はそっちは、いくらやってん?」

店主A
「オープン初日は、30万円でした。」

店主B
「うちと、一緒や!うちもあの初日、30万円売上てん。偶然とは凄いなぁ。」





オープン初日、実はAもBも同じ売上だった事が判明した。


初日、まったく同じ売上高を見て、

片方は、「どうして売れないのか?」と自分の欠点を探し続け、

もう一方は、「どうしてこんなに売れちゃうのか?」と長所を探し続けた。

どちらも、決定的な理由を探せなかったが、
探している間、考えている事は決定的に違った。

ラーメン屋Aは売上を減らし続けた。

ラーメン屋Bは売上を伸ばし続けた。




「どうして、こんなにも売れるのだろう?」

ひょっとすると、初日の30万円という売上を見て、「売れた」なんて言う人は、

その業界では笑われちゃうレベルの売上だったかもしれない。

その業界では、1日50万円が常識なのかもしれない。

それでも、店主Bは30万円の売上を見て、言えたのだ。

「どうして、こんなにも売れるのだろう?」

「そうか、うちは、背油を煮込む時間が凄いんだな。」

「そうか、うちは、味噌のブレンドが上手なんだな。」



店主Aは、自分の店のラーメンの欠点を探し続けた。
店主Bは、自分の店のラーメンの長所を探し続けた。

どれだけ探しても、お互いに、決定的な理由は見つからなかったが、
探している間に考えている事が、決定的に違ったのだ。

それだけだった。

それだけなんだけど、「それだけ」が人間は出来ないのだ。



要するに、山岡屋の店主があなたに伝えたい魔法の言葉は、こうだ。

「私はどうして、こんなにも幸せなんだろう?」



ひょっとすると、「どうして私は幸せなんだろう?」と言う、

あなたの日常生活のレベルを見て、

あなたの周りの人は、笑っちゃうかもしれない。

「それで、幸せだと言うなんて」と、笑われるレベルの、そんな生活水準かもしれない。

50万円の売上が標準のラーメン業界で、

たった30万円で「こんなにも売れた」と言ったラーメン店主が、笑われたように。



でも、彼は、言ったのだ。
「どうして、こんなにも売れちゃうのだろう?」


過去記事で何度も言ってますが、

全く同じモノを見て、全く違う事を考える事が出来るのが、人間の奇跡の能力です。

全く同じモノを見たのに、全く違う観測結果が現れるのは、観測者が違うからです。


あなたは、ソレを、どう見たいのですか?

ソレは、まだ、決められたものではありません。

ソレを、○○だと決めるのは、あなたなのだから。


まだ意味を有していない中立なソレを、どう呼びますか?



「私は、どうしてこんなにも幸せなんだろう?」

口癖のように、唱えて下さい。

毎日唱えていれば、一か月後に、ラーメン業界が謝罪しに来ます。

「あの日笑って、すいませんでした、どうか、秘訣を教えて下さい。」

あなたは、ただ、こう言えばいい。

「あの日、笑わなかった姿勢が、秘訣です。」





↓「私は、どうしてこんなにも幸せなんだろう?」

それが言えれば、たいしたもんです。

山岡家の店主は、ソレが言えました。

とてもじゃないけど、「バカ売れ」なんて呼べない初日の売上を見て、

言ったんです。

「うちのラーメンはどうして、こんなにも売れるのだろうか?」

ひょっとすると、今なら、あなたも言えるようになったんじゃないかなぁ。

「どうして私はこんなにも、幸せなんだろう?」って。

あなたは、「私が幸せ」な理由を探し出すかもしれない。

そして、決定的なナニカは見つからないかもしれない。

ただ、幸せである理由を探しているあなたの姿勢が、決定的なんです。

欠点を探している間、あなたは「欠点」を想像し続けていることになります。

長所を探している間、あなたは「長所」を想像し続けていることになります。

あなたが、幸せについて語っている間、あなたは幸せです。

あなたが、不幸について語っている間、あなたは不幸です。

ただ、それだけです。

幸せなトキ、幸せで、

不幸なとき、不幸です。

あなたは、山岡家のお陰で、魔法の言葉をさらに一つ、ゲットしました。

↓今日は下の二つのボタンを押す際、

「私はどうして、こんなにも幸せなんだろう?」ポチ↓ポチ↓

幸せに決定的な理由なんて、無くて良い。探している間こそ、幸せなんだから。


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