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~通販番組にて~




司会者
「現代人は、アセっています。


「アセンションしたい、アセンションしたい」と、アセっています。


文字通り、アセってる



さぁ、そんな中、今日も始まりました、


ダコダ・テレフォンショッピング。



今日、御紹介するのはこちら、「ミツメルシンさま」です。



このミツメルシンさまを、あなたの横に連れて歩くだけで、


あなたの願望はなんでも叶いまーす。


さぁ、張り切って登場してもらいましょう。


ミスター、ミツメールシーン!!!・・・」






(一週間後)




みつろう
「ふぃー、届いた届いた!!


ミツメルシンさま。



えーと、取扱説明書は・・・。



ほぉ、ほぉ。



あなたの願いを伝えて、一緒に行動するだけ・・・。


じゃあ、『宝くじに当たりたい』、ッと。」





ミツメルシンさま
「おはようございます。


今日から、あなたと行動を共にします。


願いが叶うまでの間、絶対に私の言うことに従ってください。


言うとおりにしていると、願いが叶います。」






みつろう
「なるほど、ナビゲーターみたいな感じだね。


右に行け!とか、ここ掘れワンワンとか言うんだね?



オーケー、オーケー!


従おうじゃないか!


行け、ミツメルシン!いざ、宝くじ売り場へ!!」





(ピンポーン)




みつろう
「あれ、誰か来ちゃった。


バットタイミング!


これから、せっかく、ミツメルシンさまと宝くじ売り場に行くのに。


はーい、誰ですかー。」





町内会長
「砂糖さん。


町会の夏の盆踊りの打ち合わせについてお話ししたいのですが。」






みつろう
「ごめんなさい、今ちょっと忙しいので、またこんどにしてもら…。」




ミツメルシンさま
「もう少し、見つめてみましょうか。」





みつろう
「うぉ!!急にしゃべった。


ん?おばちゃんを招き入れろってこと?


時間無いのに?



しゃーないな。



はーい、どうぞお入りくださーい。


ちょっと、ハニーちゃん(妻)、お客さんの相手してあげて。」






町会長
「実は今度の夏祭りで、砂糖家から花火を一発打ち上げて欲しくて、


10万円ほど寄付してもらえません?」




ハニー

「えぇ、良いですよ。


ちょっと待っててください、10万円を取って来ますから。」





(すかさず、妻を止めに入ろうとしたみつろうの手をつかんで・・)





ミツメルシンさま
「もう少し、見つめてみましょうか。」



みつろう
「はぁ?


町会に10万円も寄付して、花火打ち上げようとしてるんだよ?


この不況な平成の時代に!!




こんな話しを持ってくる町会長も脳みそパーなら、


良いですよと答えちゃう嫁もどうかしてる!



今すぐ止めなきゃ!



何より、あのお金で、10万円分宝くじ買った方が良いじゃん!!」





ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」






町会長
「花火のお礼と言ってはなんですが、


この花火を打ち上げるトキに、


提供、さとうみつろうさーん、ってアナウンスいれますね?」




ハニー
「そうですね、お願いします。」





(二人のバカを止めに入ろうとしたみつろうに)






ミツメルシンさま
「もう少し、見つめてみましょうか。」




みつろう
「はぁ?


何が悲しくて、町会中に、


『あぁ、あのボンクラ一家は、花火を一発寄付したな』


って宣伝しなきゃならないんじゃい!!!




取るなら、お金だけにしてくれ。



だいたい、「あいつらお金あるから」って知れ渡っちゃったら、


寄付の話しがバンバン来ちゃうよ?



砂糖家から、ドンドンお金出てっちゃうよ?



そのお金を使って、宝くじを買った方が、確率的にあた・・・。」






ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」





みつろう
「アカン。もう、見てたら逆に笑えてくる。


このバカどもはほっといて、


宝くじ買いに行こう。」






家を飛び出したみつろう。


良く当たる駅前の宝くじ売り場へ行くために、バスに乗り、バスは駅前へ。



しかーし、ピンポンのボタンに気付かない運転手が、


駅前を通過して発車!!



すかさず、運転席に走り出そうとしたみつろうに、



ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「いや、見つめている場合じゃないんだってば!!


あの、耳の悪い運転手に、『今すぐ止めろ』ってバスジャックばりに伝えないと、


駅前の宝くじ売り場、通り過ぎちゃうよ!!」




ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「わかったよ、わかった。


あんたの言うことを聞いていれば、絶対に願いが叶うんだもんね。


はいはい、となり町の売り場で買いましょ。



頭がイカれてる町会長が居ない、素敵なとなり町で。


その方がきっと当たるでしょうし。



お。そう考えると、ナイスナビゲート!」





隣町の駅前にバスが到着するも、


今回もみつろうの押した、ピンポーンが聞こえない運転手を、


もう裁判所まで連れて行こうかという勢いのみつろうを止めて、



ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「いや、無理無理無理!!!


あいつ、よく見たら、運転しながらアイポッド聞いてるじゃないか!


とにかく、バスを止めるように言ってくる!



あー!!ていうか、もう、6時20分じゃん!!


今日の6時30分までだよ、宝くじ売ってるの!!!


あの、アイポッドを耳から引き抜いて・・・。」





ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「いや、見つめてる場合じゃないんだってば!


このバスが、このバス停を通過しちゃったら、


もう、オータムジャンボ買えないんだよ?



俺の願いが、宝くじに当たりたいだよ?


あなたは、それまでナビゲートするんでしょ?


じゃあ、今すぐアノ運転手の耳から垂れてる白いヒモを引っこ抜い・・・。」





ミツメルシンさま
「黙れ!ブッコロスゾ!!」






みつろう
「うぉ!!


急にブチギレやがった。



あんた、『見つめましょうか』以外にも話せるんかい。



はいはい、わかりましたよ。


どんな奇跡かわからないけど、宝くじ当たるんだよね。怖っ。」






すると、普段は絶対に停まらない、


となり町の次のバス停で、バス待ちの人がバスを止める。


よくよく見ると、そのバス停のそばのタバコ屋に、


宝くじの旗が。





みつろう
「うぉ!!奇跡!!!


こんなところに、売り場があったなんて!!



そうか、これをナビゲートしたかったんだな!



いやー、これまでの事件、全てを見つめ続けて良かったぁ。



この売り場で買うからこそ、当たるんだな!!



すげー!6時25分。まだ間に合う。」





バスのステップを降り出したみつろうは、


タバコ屋のおばちゃんが、シャッターを閉め始めるのを目撃!


ダッシュでおばちゃんに駆け寄ろうとするみつろうを制止して、





ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」





みつろう
「バカ!!そこをどけ!!


この、絶対に当たる売り場にせっかくナビゲートしてくれたのに、


あのタバコ屋のおばちゃんの腕時計が5分早いがために、


オータムジャンボ買えなくなっちゃうよ!!!



止めなきゃ!!



シャッター閉めるの、5分早いんじゃい!って。


日本標準時間では、まだ買えるはずだから売ってくれって!」





結局、バスから降りたところで、シャッター閉鎖。





みつろう
「おい!


願いは完全に断たれたぞ。


『なんと、買わなきゃ当たらない』って高田順二もCMで言ってるだろうが!!



当然ったい!!



もう、当たる訳が無い。だって、手元に、くじ券が無いんだからな!!


指示に従ってれば、願いが絶対に叶うだと?このポンコツ神め!」






ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」


(無視して、帰宅)






みつろう
「ただいまー。


ハニー聞いてくれ、マジで最悪だった!!


せっかくのオータムジャンボ5億円が、ポンコツのせいでだいな・・・。」




ハニー
「あー、パーパー。


なんかねー、町会長さんが、


花火一発打ちあげる御礼にって、


サマージャンボを3,000円分置いて行ったわよ?」





(みつろう、ミツメルシンさまへ満面の笑みで)





みつろう
「こ、これだったのかー!!


そうか、別に買わなくたって当たるもんな!



手元にクジが、ただで、やって来るんだから。




そうか!


駅前で買えなかったのも、となり町を通過したのも、


おばちゃんの時計が早かったのも、アイポッドが流行ったのも、


すべて、このクジに出会わせてくれるためだったんだね、ミツメルシンさま!



良かったー。


その時々で、「ダメだ」って判断しないで良かった。


見つめ続けて良かったー。



こうして、いま、ここに、当たりクジが、


向こうの方から、やって来るなん…、





ん?





ハニーさん。


このクジ、開けられた袋しかないけど、中身は?」






ハニー
「え?知らないわよ?


町会長さんからもらったときは、ちゃんと袋に入っていたけど?」





そのトキ、みつろうの目に、


宝くじを、シュレッダーに入れようとしている、長女ザラメの姿が。





ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「おいおい、もう当たったも同然の奇跡の5億円クジを、


シュレッダーに新聞紙を入れて遊ぶのが最近楽しい、


アンポンタンな娘が、粉々にしようとしている!!


今すぐ止めなきゃ、おーい、ザラメー、やめ・・・」






ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「(ガックシ)


そうだね・・・。


きっと、どうにかなるんだよね。よし、起こる事を全て、見つめ続けよう。


判断なんかしないで。」





(一週間後、町内会の盆踊り大会で)




花火師
「いやー、あなたが、みつろうさん?


唯一、個人で花火を寄付した、あの、目立ちたがり屋の。



御礼に、あの花火は、砂糖家にむっちゃ近い場所から打ち上げて、


砂糖家のスレスレで爆発させようと思ってるんです。


ホラ、提供が砂糖家ってすぐにわかるように。」




みつろう
「スレスレで爆発?


それって、危ないんじゃない?」





花火師
「いや、大丈夫でしょう。


屋根から3mは離しますから。


お、打ち上げの時間だ。


じゃあ、ちょっと火―つけに行ってきます。」





みつろう
「ば、ばか!!!


花火の夜は、周辺500mが飛行禁止なのに、


3mで爆発?



それはもう、バクハツじゃなくて、バクゲキだろうが!!


(歩きだした花火師に)




おい、ちょっと聞いてる?花火師さん?




ん?








あいつも、アイポッド!!!」









花火師のアイポッドを引きちぎるために駆け出したみつろうを止めて





ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」





みつろう
「ばか、無理!


あいつ、計算も出来ない花火師なんだよ?


今すぐ止めなきゃ、俺のいえがこw・・・。」




(ヒューん、ドーン!)






みつろう、死亡。









みつろう天使
「おい、死んじゃったよ?


宝くじが当たらないとか、そんなレベルじゃないよ、もう。


俺、死んじゃったんだよ?」




ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」






みつろう
「いや、もうこれ以上、事態は進まないの。


だって、死んでるんだからな!!


あんたを信じ続けて、3週間。



判断をやめた



その都度、その都度に、以前だったら、「ダメだ」としていた判断をやめて、


起こる事を、起こるままに見つめ続けた



宝くじが当たるために。


すると、どうだい。



宝くじは手元に無いから、当たりようが無い。



まぁ、良い、まだ見つめた。



ひょっとすると、急に手に入る可能背もあるのかなと、見つめ続けた。




そしたら、どうだい。



死んじまったんだよ?




この世に、この肉体で、居ないんだよ?



生きていたら、まだ可能性あったかもね。


急に宝くじが降ってくるとか。




でも、もう、死んだの!


シンダノ!




これ以上、何を見つめろってんだい!!


この、ポンコツめ。」






ミツメルシンさま
「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」




みつろう
「当たり前だろ!


もう、見つめるしか無いわい!


肉体が無いんだからな!!


見つめる以外、出来ないわい!


全て、あきらめた。」







自分が居る病室を、天から見つめるみつろう。


そのトキ、全ての、「どうにかしよう」という気持ちが消えうせ


起こる事を、ただ、起こるままに見つめる境地に達した。





そのトキ!






看護婦A
「せ、先生!!!


奇跡が!!!


患者さんの、心臓が、動きだしました!!」




ドクターK
「よし、すぐにオペ室にまわして、


アスピリン用意、ドクターTも呼んで!」







(三週間後)







花火師&町会長
「いやー、砂糖君。本当に迷惑かけたね。


まさか、殺しちゃいそうになるとはね。


僕らの計算では、あと1mは上空で爆発する予定だったんだが、か・・・。





みつろう
「もう良いんです。


全てを見つめる境地に立てましたから。



ちなみに、1m上空でも、変わりませんから。


爆死です、爆死。



みつろうだから生き還れたようなもんです。


でも良いんです。」





花火師
「お詫びと言ってはなんだが、


くだらないものだけど、この宝くじの詰め合わせを・・・。」





ミツメルシンさま
「任務、終了。任務、終了。お疲れさまでした。」








コルセットぐるぐる巻きのみつろうが、


声のしたミツメルシンさまの方向を、


やっとこさ見つめたころには、



そこには誰も居なかった。





ただ、病室のカーテンが、吹き込んだ風で揺れていた。








↓なーんか、長くなっちゃったけど、そういうことー。


目の前で、何かが起こるでしょ。


そのたびに、判断しないで、見つめ続けて欲しいの。



いま、「外れた!」なんて判断するのは、早すぎるよ?


もっと、続いているストーリーがあるかもしれないじゃないか。



彼氏にフラれたの?


そうなんだ。


それは、あなたが、起きた出来事を「フラレタ」と認定したからでしょ?



もっと、続けてもOKなストーリーだけど、


そう、判断しちゃったんだ。



へー。



ねぇ、死んだんだよ?


誰かさん、殺されたんだよ?


それでも、見つめ続けさせられたんだ。



あんたの判断、ひょっとして、早すぎる可能性ない?




↓今日は下の二つのボタンを押す際、


これまでだったら「最悪な状況だ」と判断しちゃいそうな事を思い浮かべて


「もう少しだけ、見つめてみましょうか。」と言いながら、ポチポチ↓



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