【2月の旬野菜】ハクサイのお話
2月の旬野菜:「ハクサイ」
冬を代表する旬野菜「ハクサイ」のお話です。
冬の鍋料理に欠かせないハクサイは日本のお野菜という印象がありますが、
実は中国生まれ、中国育ちの野菜。
日本でハクサイ(結球種)が食べられるようになったのは、
意外にも20世紀に入ってからなのだとか。
外側の葉は緑色、内部へいくほど黄白色になりますが、
栄養価は外側の葉ほど高いようです。
冬が旬のハクサイは特に、霜に当たると柔らかくなり、甘みがのって
より美味しくなります。
アメリカなどではサラダとして生で食べることも多いようですが
日本では調理して食べることが多いですね。
煮込むと柔らかくなることから、煮物、汁物、鍋料理に重宝されるほか、
炒め物や漬物等にも好んで使われます。
~「ハクサイ」の選び方・栄養・料理のコツ~
★美味しいハクサイの選び方
■しっかりと葉が巻いていて持つとズシリとした重みがあるもの選びましょう。
■外の葉が青々としていて黄ばみがなくシャキッとしているものが良いです。
■カットしてあるものは、栄養成分の減少は切られていないものより激しいので、
切られてから時間の経っていないものを選ぶことが原則。
見分け方は、切り口が乾いていたり、中央部が盛り上がっているものは避けて、
みずみずしく中心が盛りあがっていないものを選びましょう。
また葉がよく詰まり、中心部が黄色いものが良いハクサイです。
■サラダや煮物にするときは、葉数が50~60葉と少ないかわりに、葉が大きく、
一枚ずつが重い葉重タイプのハクサイを選ぶと、葉肉が厚く多汁質で
柔らかいので美味しくいただけます。
大量に漬物を作るときは、葉数が80~90葉もついている葉数タイプを選ぶと
美味しく作れます。
★ハクサイの保存方法
■新聞紙に包み立てて冷暗所に保存しましょう。冬場なら3週間位はもちます。
■使い始めたら芯の部分に切れ目を入れ、ぬれたペーパータオルをはさみ、
ラップに包んで冷蔵庫で立てて保存します。
横にすると重みで腐り易くなるので要注意です。
★ハクサイの栄養
■95%が水分ですが食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。
良質の植物性タンパク質を持ち、ビタミンCやビタミンB2などのビタミン類も
微量ですが含んでいます。
■100g当たり12kcalと、きわめて低カロリーなので、ダイエットや健康管理に
適した野菜と言えます。
■中国では身体を温める効果があると言われており、さらに消化もよいため、
胃の弱い人や病人の食事によく利用されます。
■ハクサイ100g中にはカリウムが230mgも含まれています。
カリウムは塩分(ナトリウム)を体外に出す働きがあるので、血圧の気になる人に
おススメの野菜。ただし、カリウムは煮ると溶け出すのでスープごと食べましょう。
★ハクサイ料理コツ
■生で食べるならサラダがおススメ。シャキシャキした歯ごたえを楽しめます。
■煮物にする時はゆっくりコトコト弱火で20分ぐらい煮込み、うま味を白菜に
吸わせて、白菜の甘みと一緒に食べると良いです。
煮物を美味しく仕上げるには、火加減・だし汁の量・煮込み時間が大切。
火力が強すぎると沸騰が激しく、白菜は身やせして筋っぽくなるので気を付けましょう。
ハクサイのお話はいかがでしたか?
保存もきき、いろんなお料理に使えるので
冬の常備野菜として欠かせないお野菜の一つですね。
皆さんが冬に必ずするというハクサイ料理がありましたら
ぜひ教えてくださいね。
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「ハクサイのお話」のその他の記事はこちらからもご覧いただけます。
- 第1回目:ハクサイのお話
- 第2回目:旬野菜レシピ~とろとろクリームでポッカポカ♪ハクサイと帆立のクリーム煮~
- 第3回目:旬野菜レシピ ~パリシャキな食感が最高!ハクサイのかりかりじゃこサラダ~
- 第4回目:旬野菜レシピ ~簡単に作れる冬の本格イタリアン♪ハクサイとタコのトマト煮~
- 第5回目:旬野菜レシピ ~ダッチオーブンで簡単おもてなし料理♪ハクサイの重ね焼き~
田中 稔さんのご紹介!
田中先生はフードコーディネイターとして飲食店のメニュー開発や多数のTV番組・雑誌等で活躍されています。また、オリーブオイルの講習や食育の推進、
野菜ソムリエ講師など多彩な分野でも活躍中。
最近は、自らも畑を作り「地域の野菜復興」に精力的に取り組まれています。
「野菜のことをもっとしりたくて」と始められた田中先生の菜園では
季節野菜や愛知の伝統野菜など栽培されていらっしゃいます。
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