万年青の色彩様式 | 霞こでまり の 花語り                                

カメ


12月の月例研究会花のお稽古をしました。


今月は:



色彩盛花様式本位 


万年青 ・ 赤目柳 ・ 小菊


伝承花です!



万年青は縁起草、岩蘭とも呼ばれていますね。


常緑で長く栄え育つ万年青は祝儀の花として


お正月にもよくいけられます。



先ずは、万年青の葉選びです。


①、②の葉(直立型の主枝とそれに向き合う葉)は


なるべく真っ直ぐな素直な葉を選び


幅広な方の②で①をくるむようにして七宝花留の大穴に収めます。


⑤の副枝に見立てた葉は堂々とした風格のある葉を選び


⑥(②の前)は前後をつなぐように前傾します。


色彩様式では写景様式とは異なり、


万年青の実を手前の⑦の葉の元に収めます。



お手直し後の作品です。


写真で見てみると。。


中間流し(客枝に見立てた柳)の方向が今一つだったでしょうか?




言い訳なんですが。


実はお稽古が研究会の二週間以上前だったんです。


お稽古後に今月はさまざまな用事や


イベントが盛りだくさんで。。。


万年青のお稽古がどこかに飛んでしまいました。



研究会では90点はいただいたものの


自分でもなんともしっくりこない作品になってしまいました。


右下矢印右下矢印右下矢印


横東先生からたいへん丁寧なご講評をいただき


たいへん参考になりました。



万年青は葉選びがたいへん重要。


中間高の柳は万年青より程よく高く


中間流しの柳もあまり長すぎないように


とのお話でした。






こちらは95点のお作品です。


⑦の葉が短め、⑥がよく傾斜して前後と関連づけている。


中間流しの柳が程よい長さです。


コンパクトにまとまっている感があり、美しかったです。




こちらは優秀花のお作品。


つる梅もどき ・ ピンクッション ・ モンステラ







若松 と黄菊の直立型 95点のお作品です。


とても鮮やかにいけられていますね。




来月は梅の瓶花です。


また気持ちを新たにいけたいと思います。



カメ