エドワード・ヤン監督の1986年作品。服装とか風俗が時代を感じさせるけど(街角の風景で、薬師丸ひろ子の「里見八犬伝」の看板が! そして全然似てないトム・クルーズらしい映画の看板が!)話としては現代にも充分通じるような話。個人のほんのささいないたずら、悪意が、じわじわと事件に繋がっていって悲劇を起こすという話。自分も知らぬ間に、誰かにとっての「恐怖分子」になっているのではないかと怖くなってしまった。映像や、あの写真の使い方など(風にはためくところとか)かっこよくて、全然古さを感じさせない感覚!!
それにしても、あの彼は特に何か悪いことをしたわけでもないのに(小さな出世欲があっただけで)好きでたまらない女性には結局生涯好きになってもらえず、あの結末って悲しすぎる。。。。。
エドワード・ヤン監督の初期作品は権利の問題でゴタゴタしていてDVDになっていないらしい。名作「クーリンチェ少年殺人事件」も! え~!! 是非、DVDボックスセット出してほしいです。