石井岳龍監督(聰亙改め)の最新作「生きてるものはいないのか」
いや~、ちょっとビックリです。
「ここ笑っていいのかな?」って感じで、人が呆気なく死んでいく。なんかパンクな映画でした。
たくさんの登場人物が次々と登場して、微妙に接点があって、何気ない、まぁ、しょーもない会話を交わしていて(でも日常ってそんなもんだよね~と改めて思った)ホントに突然バタバタと死んでいく。何が原因で死んでいくのかは(なんとなく提示はされるけど)ハッキリとは明かされないまま映画は終わる。
映画見ながら「この後、映画館出て、外で人が皆倒れていたら怖いな~」と思ってしまった妄想炸裂の私。
話はちょっと飛びますが。
今年最初に読んだ文庫
- 生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)/小川 洋子
- ¥340
- Amazon.co.jp
を思い出しました。河合隼雄・小川洋子の対談なんだけど、その中で「人は必ずいつかは死ぬ、ってことを、ほとんどの人が忘れている。自分の好きな人は死なないんじゃないかと思っている」というようなことを河合先生が語っていて、そうだよな~と思った次第。そして続けて河合先生は「このことを忘れていなければ、どんなに頭にくることがあっても相手を許せる」というようなことを語っていて、まぁ、私はそこまでは達観出来ませんけど(苦笑)、この文庫を読んだとき、「いつか死ぬと思って日々をキチンと生きていかなきゃ」と思ったのは確か。
その感じと同じような感想を、この映画を見て、思いました。
映画の中で一番若い女の子(たぶん15歳くらい? 難病でもうすぐ死ぬという設定)が一番何か達観していて「だって、皆いつかは死ぬんだよ?」ってな風の言葉を言ったとき、どきっとした。「いや、そりゃそうなんだけど」と思いつつ、確かにそれを、ほとんどの人が忘れて日々を過ごしているよな~、と。
映画の中で、いろんな人のいろんな最後があるんだけど、死んだ後捨てていかれるような死に方よりは、やっぱり「死なないで!」ってすがられる死に方のほうがいいな~とか、思いのたけを伝えられないまま死んじゃうのって、やっぱ、ヤだな~とか、いろいろ考えながら映画見ていました。
うん。まず、やっぱり「明日何が起こるか分からないから、きちんと生きよう」って思いました。
2011/3/11の震災後、まぁ、絶妙のタイミングで公開された感があるんですが、実は映画の撮影自体は2010/10月には済んでいたとのこと。でも、今、映画館で公開になるというタイミングは、きっと偶然ではなくて必然だと思います。今だからこそ見て欲しい映画です。
映画の終了後、監督の舞台挨拶と質疑応答がありまして。私も、しっかり質問。
何を質問したかはナイショです。私の胸の奥にしまっておいて宝物にします。
監督、2010年から神戸在住なんだって。
今、いろんな環境が整ってきたとのことでしたから、この映画が長編映画12年ぶりなんだけど、(私が監督の新作を見たのは。2005年の「鏡心」以来。このときは神戸の映画塾というものに参加したのでした!)
これを皮切りに、ばりばり作品作ってほしいです! まぁ、その為には、この作品がまずはたくさんの人たちの目にふれてほしいです!! ロック好きな人なら、まず必見!!
終了後、他の「監督と深い知り合い」的な人達に紛れ込んで(笑)ロビーで待って監督と接近遭遇。ゴディバのチョコ渡して、ツーショット写真も撮りました。えへへ。大満足。
時期的にチョコ殺到?と思いきや、そんなミーハーなファンは私くらいなもんでした(恥ずかしい)。
監督、1957年生まれなので55歳かー。若々しいですよ。見た目も映画も!!
映画は2/18、今週土曜日から公開。皆さん見てね!! 公式HPは下記です。
http://ikiteru.jp/
音楽もカッコイイです! 元ナンバーガール、今はbloodthirsty butchersの田渕ひさ子さん!!