ウェス・アンダーソン監督らしさが、てんこ盛りの映画!!
まるでドールハウスみたいな外観の、世間から取り残されたような、グランド・ブダペスト・ホテル。そのホテルのことを語る元ベルボーイの老人の回想が映画のメイン。で、その話を聴く作家(若い頃)。で、その作家は今はもう年老いて、その話を本にしていて、という、入れ子式のような映画。回想で語られる伝説的コンシェルジュ、グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)が魅力的。その彼に気に入られるベルボーイと彼女(シアーシャ・ローナン可愛いっ!!)も可愛らしい。悲しいお話なんだけど、不思議な幸福感に包まれた、上品なお菓子みたいな映画でした。