破綻確率ランキング | ミスプロの海外競馬

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興味深いランキングです。
 
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世界各国・地域の国債の安全度を示す「破綻確率ランキング」の最新版(3月末時点)で、景気失速が懸念される中国の破綻確率が悪化、順位を落とした。 日本は安倍政権発足以降の改善基調は一服したものの、アジア勢トップの座を守った。 破綻確率は、国の財政リスクを示す「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」から算出する。
 
米金融情報サービスのS&PキャピタルIQによると、日本国債が5年以内にデフォルト(債務不履行)を起こす確率は3月末時点で4・1%と、昨年末の調査(3・3%)からやや上昇、世界74カ国・地域のランキングでは、前回のトップ10から17位に後退した。
 
S&PキャピタルIQは日本のランクダウンの要因について「財政刺激策が継続している」ことを挙げる。 「消費税増税による景気悪化懸念が広がったことも大きい」(国内シンクタンクのエコノミスト)との指摘もある。
とはいえ、日本の破綻確率は民主党政権下の2012年3月末時点で8・0%あったが、安倍政権誕生後に3%台まで低下した。 今回は改善基調が一服したが、アジアでは香港などを上回りトップの座を維持した。
 
一方、中国の破綻確率は前回の7・0%から8・0%に悪化、ランキングも27位から32位にまで下がった。 S&PキャピタルIQは「経済成長の減速懸念によるもの」と指摘する。
中国は不動産バブルの崩壊や「影の銀行(シャドーバンキング)」問題など金融危機の拡大が警戒されている。 実体経済も輸出、輸入ともに減少し、製造業の景況感指数も低迷したまま。 中国に投資したマネーを回収している投資家も多いとされる。
韓国は前回の25位から1ランク上げて24位だった。 ただ、韓国経済は中国への依存度が高いことから、中国経済失速の巻き添えとなる恐れもある。
 
破綻リスクが高いワースト1位と2位は前回に続きアルゼンチンとベネズエラ。 政情不安のウクライナが3位に入り、ロシアの破綻確率も前回の11・2%から14・3%に上昇するなど、地政学的リスクも意識される結果となった。
 
 ・破綻リスクが低い国・地域
順位 前回 国・地域名 破綻確率
(1) 1 ノルウェー 1.2%
(2) 2 スウェーデン 1.5%
(3) 7 米国 1.5%
(4) 5 ドイツ 2.0%
(5) 3 フィンランド 2.1%
(6) 6 英国 2.1%
(7) 4 デンマーク 2.1%
(8) 8 スイス 2.7%
(9) 9 オランダ 2.9%
(10) 11 オーストリア 3.5%
(11) 20 エストニア 3.5%
(12) 14 サウジアラビア 3.7%
(13) 17 ベルギー 3.8%
(14) 15 アブダビ 3.8%
(15) 13 ニュージーランド 3.9%
(16) 12 オーストラリア 4.0%
(17) 10 日本 4.1%
 
(24) 25 韓国 5.4%
(32) 27 中国 8.0%
 
米S&PキャピタルIQの3月末時点のデータから。
前回は昨年12月末、破綻確率は5年以内の数値
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