小出裕章氏がオリンピックの安倍首相のスピーチに関して「軽々しい発言をする人だ」と発言 | まっちゃんのブログ

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京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が

報道ラジオ番組「ラジオフォーラム」という番組で

アルゼンチンで開かれた国際オリンピック委員会で

安倍首相が「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の

0.3平方キロメールの範囲内で完全にブロックされている。」

といった件について、「そんなことあり得るはずがない。

海というのはみんなつながっているのです。

その時に薄まっていくというだけであって、ブロックされる

なんてありうる道理がありません。
」と

発言し、安倍首相は「基準値が厳しいことを根拠に健康問題は現在も

将来も問題がないとし、抜本解決に向けたプログラムを

私が責任を持って決定しすでに着手している」という発言に対し

こんな軽々しい発言をする人を一国の首相に持っていること

を恥ずかしく思います
」と発言してしました。




聞き手: 小出さん

小出氏: はい

聞き手: よろしくお願いします。

小出氏: こちらこそよろしくお願いします。

聞き手: え~ 先日8日アルゼンチンで開かれた国際オリンピック委員会

の総会で東京が2020年の開催が決まりました。

その場で、やはり福島第1原発から海に漏れ出している高濃度汚染の問題

がやはり世界が心配していて、オリンピックの委員からもたくさんの質問が

出たようです。安倍総理がですね。いろんな事をおっしゃいましたが

このことについて今日は小出さんにお伺いしたいんですが

まず汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメールの

範囲内で完全にブロックされている。」と安倍総理はおっしゃいましたが

これは科学的見地から見ていかがなんでしょうか?

小出氏: そんなことあり得るはずがない。

皆さん、わかっていただけないでしょうか。

海というのはみんなつながっているのです。汚染はもちろん

福島第一原子力発電所の敷地から流れてきているわけ

ですけれども、海に流れこんだ汚染は太平洋全部

そしてさらには地球全部の海に結局は流れて出て

いってしまうのです。

要するに、その時に薄まっていくというだけであって

どこかで完全にブロックされるなんてありうる道理がありません。

聞き手:なるほど、今その港湾内で漏れ出さないように遮る作業を

一応はしているのはしているわけですよね?

小出氏:スクリーンというものを下ろしているのですけれども

海というものは、満ち引きもあるわけですし、波もあるし

海流もあるし、そんなスクリーンで留めることが出来るはずがない。

海水はもちろん港湾内と港湾外を出入りしていますし

汚染はもちろん海へ流れていっているのです。

聞き手:出入りしていると完全にブロックされていると

いうのは間違いということですか?

小出氏:間違いというより嘘ですね。

聞き手:嘘ですか。ちょっといいですか西谷ですが

この福島第1原発は元々ですね。原発から出た温排水を

遠くの外海に出すように作られているのではなかったですか?

小出氏:六ケ所村で今つくられている六ケ所再処理工場というところは

膨大な放射性物質を流さざるえない。

はじめからそういう設計になっていて海岸線では到底流すことが

できないので、沖合3キロまで排水管を引っ張って、確か水面下43メートル

だったと思いますけども、そこから流すという設計になっています。

原子力発電所の場合には、それぞれ膨大な海水を流しているのですけれども

ほとんど場所では海岸の近くで流しています。福島(第一原発)もそうです。

聞き手: 小出さんは安倍さんがおっしゃたことはウソだ

という風におっしゃいましたが

安倍さんはこういうことも言っておられます。「わが国の食品や水の安全基準は

世界で最も厳しい、被ばく量は日本のどの地域でもその100分の1程度だ。

健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない

ということをお約束いたします。

抜本解決に向けたプログラムを、私が責任を持って決定し

すでに着手しております」。

こういう発言についてはどう思われますでしょうか?

小出氏:ひたすら呆れますし、こんな軽々しい発言をする人を

一国の首相に持っていることを私自身は大変恥ずかしく思います。

残念ながら、福島第一原子力発電所の事故は起きてしまいました。

その発電所はもちろん自民党政権が安全性を確認したといって

認可した発電所なのであって、自民党政権の中心メンバーで

トップにいる安倍さんに責任があるのであって

そのことをまず謝罪して責任をとることが、本当は必要なことだと思います。

2年半経っても、事故自身を収束できないまま今日まできていて

ですから汚染水問題がみんなの問題になるということであって

安倍さんなんかがどんなに責任を取るといっても

事故自身を収束できなかったというのが事実として目の前にあるのです。

聞き手:あの~ すいません。小出さんは事故当時ですね。

やっぱり汚染水が漏れているから、タンカーで新潟(柏崎刈羽原発)まで

運ぶべきだとか5月の時点では遮水壁をですね。

つくらなあかん、という話をされているのですが

あの時は何も漏れていないということで動かなかった、という経過が

ありましたよね?

小出氏:あの時はすでにピットと呼ばれている水路が敷地の中にあって

海岸に突き出している部分からジャージャーと汚染水が外に

漏れているのが見えたのです。

それで慌てて割れている部分だけを塞いだのです。

そうしましたら、多くのマスコミも汚染水問題はかたがついたと

思ってしまったのだと思いますが

取り上げることがなくなってしまいました。

しかしピットにしろ、トレンチにしろ、原子炉建屋、タービン建屋

地下の所が、要は地面の下に埋まってしまっていて

仮に、割れがあっても見えないというだけなのです。

聞き手: 元々海を埋め立ててつくっていますよね?

小出氏: そうです。海を海面のところまで大地を切り下げて

いってですね、建てているのですが、要するにコンクリートの

構造物ですので、割れないコンクリートの構造物なんて

この世には存在しないのです。

ましてや、地震に襲われていますので、そこら中に割れが

あるはずだし、もちろん、液状化も起きているはずなのです。

当然、穴があいて、汚染水が当時からずっと漏れていたのです。

そのことを皆さん、知らん顔しながら来て、今になって汚染水問題が

大変だと言っているわけですけれど、私から見ると何を今さら

言っているのですか、と思ってしまいました。

聞き手:参議院選挙の投票日の翌日に発表していますからね。

7月22日に

小出氏: そうですね。汚ないやり方ですね。

聞き手: 今回の全くブロックされているというウソだろうと

こういうことを世界中に発信してしまったわけですよね?

これ、あとで責任と問われたらどうやって責任を取るんでしょうね?

小出氏: 必ず、責任を問うて欲しいと思いますし、安倍さんが

責任を取るべきだと思います。

聞き手: そうですね。あの~安倍さんは「私が責任をもって

抜本解決に向けたプログラムを着手して実行していく」と

おっしゃてますけど、オリンピックの招聘の是非はともかく

先にそういう事はアルゼンチンではなくて、福島の人たちに向けて

決意あるいは考えを述べるべきだと思うんですが、どうでしょう?

小出氏:もちろん石丸さんのおっしゃる通りです。

今現在も福島第一原子力発電所の事故で

10万人ではきかない人達が苦難のどん底に落とされてしまって

2年半経っても何の改善もされない状況なのですね。

まずは、安倍さんが何かそのことに対して何かきちっとした

プログラムがあるというのであれば、それこそきちんと説明しない

といけないのであって、そんなことをしないまま、世界には

何かプログラムを持っているかのようにいうわけですね。

本当に軽々しい発言だな、と私は思います。


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