小出裕章氏「2018年に切れる日米原子力協定を破棄するべきです。」 | まっちゃんのブログ

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京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が

報道ラジオ番組「ラジオフォーラム」という番組で

日米原子力協定に関して、小出裕章氏は

2018年に協定が切れる日米原子力協定を

破棄するべきです。
」と発言しました。




アナウンサー : 小出さん 

小出氏 :はい 

アナウンサー : 今日もよろしくお願いします。

小出氏 :こちらこそよろしくお願いします。

アナウンサー : え~ 小出さん。今日はですね。ズバリですね

日米原子力協定についてお聞きしたいとお聞きしたいと思うんですが

小出氏 :はい

アナウンサー : 私もちょっと調べましてね。この協定は1955年に

まず結ばれて、1968年に旧協定が結ばれて、そして1988年に今の協定が

中曽根内閣だと思うんですけど結ばれて、この協定が今も有効なわけですよね?

小出氏 :そうですね。確か、30年だったですかね?

アナウンサー : そうです。30年で、だから、2018年までこの日米原子力協定

が今もあるわけですね?

小出氏:もちろんです。

アナウンサー : 小出さん。この協定はどんな内容でどんな

問題点がありますか?

小出氏 : 原子力協定だけを特別、あの歴史の流れから切り離すというのは

もちろん間違いなのであって、日本というこの国がサンフランシスコ講和条約で

一応、米軍から解放された時からの流れの中で理解するべきだと思います。

そして日本には、日米安全保障条約があるわけですし

日米地位協定というものもあるわけですね。

そういうものの基本的な枠組みは何かというと

日本というものが米国の属国になっていく、そういうことなのですね。
 
原子力協定ももちろんその一部をなしているわけで、米国の指導の下というか

米国の思惑の枠組みの中で原子力をやってきた。

米国に付き従っている限りは一定の自由を与えてやろう、そういう協定です。

アナウンサー : 例えば、核燃料サイクルですが、日本はやめたいと思っても

この協定がある限りはやめれないでしょ? 

小出氏 : もともとは、米国も日本には核燃料サイクルは

やらせたくなかったのです。

というのは、核燃料サイクルというのは、いわゆる核兵器製造サイクルと

いうべきものでして、原子炉で出来たプルトニウムを取り出すということが

一番の眼目なのですね。

でも、日本はなんとしても自力で核兵器をつくる力、技術的な能力を

つけておきたいと思ったわけで、その中心技術である再処理ということを

やりたかったのです。

ところが米国としては、やはり日本にそれをやらせるのはまずいかもしれない

と思ってですね。日本が再処理に手をつけるということに関しては

ずいぶんと米国の中で随分反対があったのです。

その反対を押し切って、1977年に東海の再処理工場というのが

動き出したわけで、ようやく、日本としては、米国から了承を取り付けて

核燃料サイクルに踏み込むことが出来たということなのです。

それをもちろん、簡単に日本が手放すことが出来ないわけですし

米国としても日本が指図に従ってるかぎりは、世界で唯一なのですね

核保有国以外に再処理工場を認めたというのは日本だけなのであって

日本が属国である限り、認めておいてやろう、というそういう枠組みの中で

原子力協定があるのです。

ですから、歴史の流れの中で考える限りは、日本は自分でも抜けたくない

だろうし、米国としても今も枠組みが維持できている限りは

日本はその枠組みで利用したいと思っていると思います。

アナウンサー : 例えば、アメリカの原子炉を日本が購入することで

ウランあるいはプルトニウムの燃料でアメリカは儲けていこう

そういう考えもあったんですか?

小出氏 : ウランを売りつける。或いは、その原子力発電所というのは

天然のウランでは日本の原子力発電所は動かないわけで

濃縮という大変厄介なことをしなければいけないのですが、米国はウラン濃縮

つまり原爆をつくるためのウラン濃縮工場をたくさん作りすぎてしまって

そこから出てくる濃縮ウランをどこかへ売らなければ儲からないのですね。

アナウンサー : アメリカは余ってたんですか?

小出氏 : そうです。山ほど余ってますので、とにかく原子炉を売りつけて

燃料を売りつけることで金儲けをする。

そして、原子炉自身も米国がパテント(特許権)を持っているわけですから

売れば売るほど儲かる。

ただし、米国自身はゼネラルエレクトリック(GE)もウエスティングハウスも

すでに生産ラインと失ってしまっていますので。  

日本の生産ラインを動かして、それでまた金儲けをしようと

目論んでいるわけです。

アナウンサー : 危険は日本任せで、利益はアメリカが取ろうと

しているわけですね。


小出氏 : そうです。

アナウンサー : 日本もまた原子力ムラがそれで儲けたいし

核兵器をつくりたいという本音もあるので

日米のそういう原子力に群がっていた人がお互いいいだろうということで

つくったような協定ですよね?

小出氏 : そうです。まあ、国家としての思惑、企業としての思惑というのが複雑に

絡み合って、もちろん米国は利益を求めるわけですし、日本の企業もすでに

つくってしまった生産ラインがあるので、もう抜けることができないことで

儲けに走っているわけです。  

アナウンサー : 例えば日米安保条約がありますよね。これがあるかぎり

沖縄とか横須賀の基地が日本にあるじゃないですか。

いくら沖縄の人が基地を撤去しろといっても、日米安保条約があるかぎり

なかなか撤去されませんよね。

小出氏 : そうです。

アナウンサー : これと同じ構図が原子力にもあって、結局、日本政府も

基地ビジネスで儲けた人がいますからね。軍産複合体もそれで

儲けたい人がいるし

アメリカだって、日米安保条約の中で沖縄に基地を置きたい、とそういう

両者の野合みたいなものが安保条約であって、結局、沖縄の人が

苦しんでいると。

小出氏:そうです。

アナウンサー : 先生、この原子力協定、2018年に期限が切れます。

これは破棄させなきゃダメですね。

小出氏私は破棄するべきだと思いますし、原子力協定だけでなく
 
地位協定だって破棄しなければいけないし、日米安保条約も破棄すべきだと

私は思います。

   
アナウンサー : 本当の意味で独立していかないといけないですね。」


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