これは2009年の記事です
長崎原爆で死亡した被爆者の体内に取り込まれた放射性降下物が、被爆から
60年以上たっても放射線を放出している様子を、長崎大の七条和子助教
らの研究グループが初めて撮影した。
放射線を体の外側に浴びる外部被ばくと別に、粉じんなど「死の灰」に
よる内部被ばくを裏付ける“証拠”という。
内部被ばくの実態は研究が進んでおらず、七条助教は「病理学の見地から
内部被ばくの事実を証明することができた。
今後、健康への影響を解明するきっかけになるかもしれない」と話している。
七条助教らは、爆心地から0・5~1キロの距離で被爆、急性症状で
1945年末までに亡くなった20代~70代の被爆者7人の解剖標本を
約3年間にわたり研究。放射性物質が分解されるときに出る
アルファ線が、被爆者の肺や腎臓、骨などの細胞核付近から放出され
黒い線を描いている様子の撮影に成功した。
アルファ線の跡の長さなどから、長崎原爆に使われたプルトニウム
特有のアルファ線とほぼ確認された。
鎌田七男広島大名誉教授(放射線生物学)は「外部被ばくであれば
プルトニウムは人体を通り抜けるので、細胞の中に取り込んでいる
ことが内部被ばくの何よりの証拠だ。広島、長崎で軽んじられてきた
内部被ばくの影響を目に見える形でとらえた意味のある研究だ」としている。
2009/08/07 07:03 【共同通信】
ソース
http://megalodon.jp/2012-1212-2228-21/www.47news.jp/CN/200908/CN2009080701000061.html
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080701000061.html
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