$★試写会中毒★-10.12.16アンストッパブル
満 足 度:★★★★★★★☆☆☆
   (★×10=満点)
   よみうりホール にて鑑賞
   2011/01/07公開



監  督:トニー・スコット
キャスト:デンゼル・ワシントン
      クリス・パイン
      ロザリオ・ドーソン、他


■内容■

 ペンシルバニア州の操車場に停車中の
最新式貨物列車777号が
整備員のミスによって走り出した。
全長800メートルに及ぶ777号には、
大量の化学薬品とディーゼル燃料が搭載されているという
戦慄の事実が判明。
鉄道会社と警察はさまざまな手段で
停止もしくは脱線させようと試みるが、
猛然と加速した無人列車は
あらゆる障害物を吹っ飛ばして突き進んでいく。

 同じ路線で旧式機関車を走らせていた
勤続28年のベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は
とてつもない非常事態を察知し、
この日初めてコンビを組んだ若き車掌ウィル(クリス・パイン)とともに
777号の追跡を開始。
しかしそれは自殺行為に等しい、あまりにも無謀な決断だった。
               (アンストッパブル - goo 映画より)


■感想■

 実際の列車事故に基づいている映画のようです。
おそらく、脚色されているでしょうけど
緊張の連続で最後まで身体に力が入ったままでした。

 ヒューマンエラーから始まったこの事故。
たしかに一人の整備員の浅はかな行動が発端ですが、
それを知った同僚たちの笑って見過ごす態度、
事実確認が甘い上司、ひいては会社、
もうね、全体的に安全や人の命を預かっているという認識が
極端に希薄なんです。
事故発生直後、まずそのことに腹が立ちました!
端々から慣れ合った毎日のゆるい空気がリアルに伝わってきました。
アンストッパブル
アンストッパブル posted by (C)michi

 もうここからは
誰か止めて、早く止めて、と祈るばかりなのですが
暴走貨物はなかなか止まってくれません。
超重量級、39両編成、全長800mですから。。。。

 更に、お約束とは言え
現場の状況を軽んじている上層部が決定した
危険極まりない作戦が決行されるんです。
上層部のこの強引さ、登場人物の背景と
上手くリンクされているなぁと思いました。

 会社は、ベテラン職員をリストラし
安い給料で済む、若手を増やそうとしている最中。
不況なのはわかりますが
リストラ前に会社がやるべきことをしなければ
意義のないリストラとなってしまいます。
会社がやろうとしていることに
大切な事がすっぽ抜けている空気が、
本社と現場のやりとりから伝わってきました。

 そしてそれは二人の主人公、フランクとウィルにしても同じなんです。
おそらくこの事件がなく仕事を続けていたら
ウィルはいずれ“危険を笑って見過ごした同僚”の一人と
なっていたと思うんです。
フランクが列車を止めねば! と思う理由はとてもシンプル。
アンストッパブル
アンストッパブル posted by (C)michi

ウィルはフランクの私利私欲でない姿を見て、
働く事の意義、この仕事への情熱、
また、夫・父としての粘り強さを学んだのではと思います。
甘え気分で入社しましたが、
これから頼もしい“鉄っちゃん”になっていくのではないでしょうか。
アンストッパブル
アンストッパブル posted by (C)michi

 映像も迫力がありますし、人間模様も熱い、
オススメの一本です~。


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