$★試写会中毒★-10.10.30わたしを離さないで満 足 度:★★★★★★★★☆☆
   (★×10=満点)
   TIFF にて鑑賞
   コンペティション 部門
 

監  督:マーク・ロマネク
キャスト:キャリー・マリガン
      アンドリュー・ガーフィールド
      キーラ・ナイトレイ
      シャーロット・ランプリング、他




■内容■

 キャシー、ルース、トミーの3人は、小さい頃からずっと一緒だった。
田園地帯にひっそりと佇む寄宿学校・ヘールシャムで
絵や詩の創作に励んだ日々。
しかし外界から完全に隔絶されたこの施設には幾つもの謎があり、
キャシーたちは普通の人たちとは違う〈特別な存在〉として
この世に生を受けたのだった。

 18歳の時にヘールシャムを出た3人は、
農場のコテージで共同生活を始める。
恋人同士となったルースとトミーを、複雑な思いで見つめるキャシー。
コテージを巣立って離ればなれになった彼女たちは、
それぞれに定められた過酷な運命をまっとうしようと懸命に生きていく。

 やがて訪れた再会の時、
かけがえのない絆を確かめ合った3人に残された時間は
あまりにも短かった…。
                     (TIFF オフィシャルサイトより)


■感想■

 早くから前売りが完売していた作品。
原作も人気のようですね。
どんな物語なのかしら、と予告編を観てみたら
なんとネタ全開!!
原作が有名だと今更隠す必要もないのかもしれませんね。
展開がわかったにも関わらず
人気と聞くとどうしても観たい私 笑。
当日券を買って観てまいりました。

 1男2女の子役、
3人ともよく見つけたなぁと感心するほど似てるっ。
早熟、内気、癇癪持ちなど
性格がわかりやすく外見に出ていました。

 ヘールシャムと子供たちの存在意義、
考えるほど尋常な事ではないと思うのですが、
それが“普通”となっている時代の設定です。
ここに予告編からは想像できなかった
やりきれなさを感じました。

 例えば「レポゼション・メン」や「アイランド」など、
医学が著しく発達した時代だと
宇宙船のような社屋だったり
観た事のないハイテク機器があったりと
明らかに未来都市が舞台となるわけですよ。
だから突拍子もない設定だったとしても、
多少の残酷な展開があったとしても、
無意識に別世界として考えることができ
むしろ現実離れした世界を“映画”として
楽しむことだってできちゃうわけです。

$★試写会中毒★-10.10.30わたしを離さないで
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 ↑↑↑ ところが本作の場合、こ~んな田舎なんですよ。 ↑↑↑


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 まさに、森ガール。 
平和そのものじゃないですか。
今と何も変わらない時代に見えるぶん、
3人の役目、施設の存在が認められていることに
異様さを感じてしまいます。
それが狙いだったのかな~。

 私としては、子供たちが暴動を起こして
どうにかなってほしいと願っていましたが
持って生まれた管理システムが体内にあるのでしょうね。
期待通りの展開にはならず、いいのかわるいのか
今、私は重めの余韻を引きずっています。

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