満 足 度:★★★★★★☆☆☆☆
(★×10=満点)
試写 よみうりホールにて鑑賞
2010年06月12日 公開
監 督:スコット・クーパー
キャスト:ジェフ・ブリッジス
マギー・ギレンホール
ロバート・デュヴァル
ライアン・ビンガム、他
■内容■
シンガーソングライターとして
一世を風靡したものの、57歳になって
すっかり落ちぶれたバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)。
自分の弟子だったトミー(コリン・ファレル)がアメリカの
トップ歌手として人気を博す一方、
孤独な酒浸り生活を送るバッドは、
シングルマザーの記者ジーン(マギー・ギレンホール)と出会う。
(シネマトゥデイ より)
■感想■
男の生き様、孤独、葛藤を描いた物語として
【レスラー】とかぶるかな。。。と
思っていたのですが、
本作のほうが
かなり清々しいラストになっていて
哀しい雰囲気は排除されていたと思います。
一世を風靡したシンガーを演じたジェフ・ブリッジス、
本物のシンガーのような歌声
地方のドサ周りで、人が集まって盛り上がるのも
この声を聞けば納得です~。
そして、
「どんなことがあってもステージを
すっぽかしたことはない」というだけあって
下火になってもシンガー魂は健在。
浮き沈みの激しい仕事だと尚更、
常にそういう気持ちを保つのは
大変なことだと思うのですが、
単に、まじめに歌い続けるだけでも
上手くいかないような気がしました。
ただ、バッドの場合、
助けてくれる人が多いんです~。
エージェントがいることも凄いと思ったし、
バッドへ敬意を表したコンサートや曲作りの提案をした
かつての弟子・トミーや
記者のジーンなど、
バッドが絶頂期だった頃の希望を思い出させてくれる
お手伝いをしてくれる人々が周りにいて、
本人が思っているよりも
意外に孤独じゃないじゃん? と思いました。
やりたいことでは稼げない。
稼ぎたいなら、稼げることをやらなければ。。。
これって理想と現実のギャップで
どんな仕事もそうですが
タイミングとか、方向の転換とか、
どんなに絶頂にあっても進化していかなければ
生き残っていくのは難しいんですね。
その時々の判断が才能を生かすか殺すかに
つながっていく、
人生って、そういうものかもしれません。
物語としては、盛り上がりがあまりなく
淡々としていましたが、
ジェフ・ブリッジスとコリン・ファレルの
歌声に驚き&感動の映画でした。
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