★試写会中毒★-09.05.29レスラー
満 足 度:★★★★★★★★☆☆
   (★×10=満点)

    試写  にて鑑賞
    2009年6月13日公開
 

監  督:ダーレン・アロノフスキー
キャスト:ミッキー・ローク
      マリサ・トメイ
      エヴァン・レイチェル・ウッド
      マーク・マーゴリス、他


■内容■

 かつては人気を極めたものの
今では落ち目のレスラー、ランディ(ミッキー・ローク)。
ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、
レスラー生命を絶たれてしまう。

 家族とはうまくいかず
ストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られ
孤独に打ちひしがれる中で、
ランディは再びリングに上がる決意をする。
                       (シネマトゥデイ より)


■感想■

 凄く有名な方だと思うんですが、
実は、ミッキー・ロークがよくわからなかったんです。
俳優で、ボクサーでもあるらしいのですが、
持ちワザの猫パンチがどういうスタイルなのかも
イマイチよくわからなくて。。。。
でも名前は知っていて、アカデミー賞で話題になっていたので
本作に興味を持っていました。
今回で、お顔もバッチリ覚えましたよ~!

 試合、驚きました!
段取りがあるにせよ、血みどろ。。。。。
一つのショーというより、地獄絵図です。
観客はそこが興奮のツボなのかもしれませんが、
ホチキスのシーンは、思わず顔を覆ってしまいました。
どこまで本当にやっているのかわかりませんが、
とにかく、リアルです。

 この生々しい試合の裏に
登場人物たちの孤独葛藤が見事に描かれていました。
思っていた以上に感動で、
プロレスラーとしての生き様を貫くランディの決心に涙です。

 平日はアルバイト、週末は試合、
家賃を払えず家を追い出され、身体はボロボロ、
家族も恋人もいない、ランディ。。。

 家族と恋人がいないのは本人のせいだとしても、
プロレス一筋に生きてきて、人気を極めた時代もあったのに
どうして家賃も払えないほどギリギリの生活なのかと
疑問に思いました。
スポーツ選手って収入も多いけど、お付き合いや
トレーニングやケアにかかる出費も多いのでしょうか。
あんなに身体を酷使しているのに
残るものが少なくて損な気分・・・。
それでも続けているのは、
リングの上には、私などにはわからない魅力があるのでしょうね。

 このリング、
自分が生きてきた場所だからこそ
死んでもいいと思える場所となったわけですが、
そう思えるまでの流れが切なくて
特に、ランディを支えるキャシディとのやりとりは
お互いに第一線から遠ざかった者としての
遠慮や寂しさが感じられました。
二人の不器用さは、観ていて哀しくなってしまうほどです。

 そして、それぞれが日々、
自分を奮い立たせながら生きている姿を観て
誰もがむかえる「老い」について、
幸せな年の取りかたなんて、あるのだろうかと
考えてしまいまうのと同時に、
「リタイヤに年齢は関係ない」という
メッセージも感じられました。


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