名探偵の掟 (講談社文庫)/東野 圭吾

¥620
Amazon.co.jp

満 足 度:★★★★★  (★×5=満点) 

■内容■

 完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。
フーダニットからハウダニットまで、
12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。

 すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、
恐るべき「ミステリ界の謎」とは?
本格推理の様々な“お約束”を破った、
業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
                     (「BOOK」データベースより)


■感想■

 斬新な視点、めちゃめちゃ面白い~~。
何度読んでも笑ってしまいます。
本格ミステリーを書いている東野圭吾さんによる
本格ミステリー(と言われている)トリックの裏側叫び

 4月から始まったドラマも期待していたんですが、
原作にない女性新人刑事を登場させたのは
まさに本書で皮肉られている事をそのままやっているようで
かなり驚きました~ 笑。
狙ってそうしたのだったら、大ウケですけどね
キム兄の白々しい警部が適役で面白いですが
それ以外はハッキリ言ってツマンナイです。。。  残念。


 これまで数々のサスペンス、ミステリーを
小説、ドラマ、映画で観てきましたが
暗黙の了解周知の事実とされてきた、盛り上げるため、解決するための
「冷静に考えると可笑しなお約束」
「読者や視聴者の深層心理」

をツッコミながらの事件解決が可笑しくて新鮮で
笑いが止まりませんでした。

 天下一大五郎が女子大生に豹変する章では
入浴シーンや、長い長いサブタイトルの意図など、
視聴率アップのための努力が語られていて
ネタ切れしているサスペンス界への殴り込み状態 メラメラ
リアルな内容だっただけに、今後、この手のドラマを観たら
妙にツッコミを入れながら観ることになりそうな予感です。

 そして同時に、読者(視聴者)の一人として
勘や偶然、お約束だけではなく、
理論的に謎が解明されるタイプのサスペンスとの出会いを
期待してしまいました。



今年からランキングに参加してみました。
にほんブログ村 本ブログへ
記事が気に入ったらポチッとよろしくお願いいたしますm(_ _ )m