英国初の女性首相マーガレット・サッチャー氏の人生を描いた映画です。
サッチャー氏の在任時の業績を描いた作品かと思いきや、フォーカスされていたのは「人間の老い」でした。
認知症の症状が出始めているサッチャー氏。自らの老いに抗いながら回想する夫婦の絆、家族、政治家人生がフラッシュバックのように織り込まれていきます。
誰にでも訪れる老い・・・リアルな老いの描写と老夫婦の愛に序盤から涙腺崩壊でした。
洒脱でユーモア溢れる優しい夫、素敵すぎる～
演じるのはジム・ブロードベント よく脇役でお見かけする可愛らしいおじさん（おじいさん）です。
いいな～あんな老夫婦・・・ただ・・・実は・・・夫は何年か前に亡くなっており、妻は夫の幻と共に生きていたわけで・・・
夫の幻に別れを告げ、自らの老いに向き合うサッチャー氏。
最後まで戦う鉄の女でありました。