復活の地3
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「復活の地」
小川一水、著 2004年
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内容(「BOOK」データベースより)
皇権排除を画策するサイテン首相は、スミルらを襲った大規模余震を機に国家権力を掌握、星外進出を見据えた軍備増強を推進していく。いっぽうセイオのもとには、100日後の第二次震災発生という衝撃の情報がもたらされる。復興院総裁という権力を失った彼が、“予知された災害”に対して講じた方策とは?そして、迫りくる国家崩壊の危機に、摂政スミルがくだす最後の決断とは?―未曽有の国家再生ドラマ、全3巻完結。
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「一度だけ、他のすべてを捨ててあなたのところへ来た。……それでいいか」
━セイオ
そしてスミルは諾と答える。
「私があなたに感謝しています。……それでは足りませんか」
━スミル
その言葉にセイオは感謝する。
想いは同じ。
その想いが消えぬ限り、二人はともにある。
二度にわたる大震災を乗り越え、人々は歩み続ける。
人々を救った立役者である皇女スミルと復興院総帥セイオは、それぞれが立ち向かわなければならないものに目を背けず、それぞれの道を行く。
それは別々の道ではあるが、つながっている。
切なくて熱くて胸が一杯になるラストシーン。
切ない恋が、ただ甘ったるいだけのものじゃないのは、この復興のドラマが重厚だから。
復興などと言う地味なテーマが、こんなにも熱く胸を打つのは、登場人物たちが魅力に溢れているから。
『復活の地Ⅲ』。
完結。
言うべき事はただ一言。
この物語はとてつもなく面白いです!