空ノ鐘の響く惑星で//渡瀬草一郎 | みゅうず・すたいる/ とにかく本が好き!
空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)/メディアワークス
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 「空ノ鐘の響く惑星で」


 渡瀬草一郎、著。 2003年


                     ※


内容(「BOOK」データベースより)

毎年、ある季節になると、空から鐘に似た音が降ってくる世界。『御柱』と呼ばれる宙に浮く巨大な柱がある世界。そんな世界に生じたひとつの噂話―。“深夜をまわる頃、『御柱』の一部に、若い女の姿が浮く―”事実を確かめに行ったフェリオの前に現われたのは、御柱の中に浮かぶ異装の少女の姿だった―。一人の少年と少女の出会いが歴史を創る…!『陰陽ノ京』、『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が渾身の力で作り出す『世界』と『人々』が向かう先は―。


                     ※


 『陰陽ノ京・シリーズ』が好きだった。

そこで他のシリーズにも手を出そうと思った。

さて『パラサイト・ムーン』か本作か……。

で。

タイトル的に本作の方にひかれた。


 中世風の世界。

別世界からの転送装置。

そこから現れた美少女には異能があった。

彼女を追って現れる異能の戦士たち。


 主人公はこの王国の第四王子。

母親の身分が低いために、王位継承の可能性はほぼない。

だが、能力的には他の三王子よりも優れている。

彼が謎の少女を庇護する。


 いかにもファンタジーな設定。

ありがちな。

ただ、この世界の月は年に一度、美しい鐘の音を響かせると言うイマジネーションが美しい。

たぶん、このあたりの設定がいずれ……。


 優しくて心の強い主人公。

謎の美少女。

友人の神官。

主人公の剣の師である軍人。


 相変わらずキャラクターたちが魅力的だ。

ファンタジーでも渡瀬草一郎は渡瀬草一郎。

そこが嬉しい。


 物語は始まったばかり。

今はただ追うのみ。

たぶん、期待は裏切られないような気がする。


 『空ノ鐘の響く惑星で』。

面白かったです♪♪

今後が楽しみです♪