ギリシア神話 (1965年) (岩波新書)/高津 春繁
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「ギリシア神話」
高津春繁、著。 1965年
再入手、再読。
久々にギリシア神話に触れたいと思いました。
やはり、今でも高津春繁氏の本がベーシックで
あるようです。
この後、同氏の『アポロドーロス・ギリシア
神話』を読み、ギリシア神話と北欧神話の比較
などに移行して行く予定です。
さて、ギリシア神話ですが、これはキリスト教
における『聖書』や日本の記紀神話のように、『
ギリシア神話』という一冊の本がある訳ではない。
ホメロスの『イーリアス』や『オデュッセイア』
やヘシオドスの『テオゴニア』などの叙事詩や、
それ以前の口承で残された歌や伝説の集合体を総称
して『ギリシア神話』と呼んでいる。
これを体系化する試みは、紀元前8世紀頃から
盛んになり、有名なものとしてはヘシオドスの『
神統記』や紀元1世紀のアポロドーロス『ビブリオ
テーケー』などがある。
つまり、このギリシア神話という奴は実に手強い
のです。
えらいものに手を出してしまった…。
しかし、それだけに面白い♪
今回再読して昔と違う視点で眺めてみると…。
例えば…。
源初の神・カオスからガイアやエロスなどが生まれ、
その後オケアノスやコイオス、ヒュペリオーン(英語
ではハイペリオン♪)などのティターンと呼ばれる巨神
族が生まれる。
さらに、ゼウスなどのオリンポス神族が生まれるのだ
が、ここで、巨神族とオリンポス神族の間に戦争が始
まる。
オリンポス神族が勝利し、巨神族はタイタロスと呼ば
れる、地獄の最下層に囚われる事になる。
生まれたばかりの神々の戦い…。
これは、…先住民族とギリシア民族との闘争があり、
先住民族は土地を追われて…。
ふふふ…たっ楽しい♪
例えば、ゼウスは実に好色な神として有名で、多く
の女神や人間の女性に手を出しては子供を作っている。
これは、明らかに…。
都市国家連合であったギリシア文明圏に属する、民族・
国家(都市)の系図作り…ですね。
どの王も、血統としてより良い系統に所属するとされ
たい…ですから。
まあ、これも、闘争の結果などを反映するものでもある。
…クケケケ、たっ楽しい♪
面白いです、ギリシア神話♪
知識としてだけでも、ペルセウスはペルシア人の祖であ
るとか、エジプトなどもギリシア神話圏内であるとか…。
知るという事は、実に楽しい♪
さらに、想像することはさらに楽しい♪
そして、完全な想像は事実と接続する!
クケケケ♪