新人を見れば中間管理職の能力が分かる。中間管理職を見れば、管理職の能力が分かる。 | 医療と介護人材育成コンサルタント川田の「ワクワクする現場育成」

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アゼリーグループ (社)未来創造研究所の川田です。



今日のテーマは「新人を見れば中間管理職の能力が分かる。中間管理職を見れば、管理職の能力が分かる」です。



まずは、「新人を見れば中間管理職の能力が分かる」について



どういうことか?



医療と介護、または美容師と理容師などいわゆる技術職の場合、新入職員は、とにかく「ミスを恐れる」、逆を言えば「普通」がよしとされます。



技術職の中間管理職や新人育成係は3パターンの種類がいます。



「教えたがり」と「困った時だけ手を貸す」と「指導に全く興味がない」の3パターン。



この3パターンの誰が上司になるかでその後の育成に大きな影響が出ます。



まずは「教えたがり系」



本当にその情報や技術は新人時代に必要でしょうか?という狭い領域のことを教えてしまっている可能性があります。医療と介護分野には非常に多い人種と言えます。



だいたいこの場合、新人は半年後くらいに迷子になってしまい、自信を失うことでしょう。または成長の角度が低くなります。



次に「困った時だけ手を貸す系」



ベストです。新人時代はとにかく「平均」「ミスをしないこと」を本人、組織が望んでいますので、求められた時だけ求められる量でサポートをする。



新人は伸び伸び育つことでしょう。



そして「指導に全く興味がない系」



こんな上司についた新人は、小さなミスを連続をして、大きな事故につながると簡単に予測できます。またその小さなミスにもお互いが気付いてないため、その後の修正が難しく、その後の成長の大きなハードルになると思われます。



まとめますと、新人時代はとにかく「ミスをしない」「平均的」なことを繰り返しトレーニングすることをオススメします。



いや、新人からどんどんチャレンジする人材じゃないとダメだ!



という意見が聞こえてきそうですが、「チャレンジする」というのは個人的な思いではなく、社風」です。



上司がチャレンジをしている後姿を見る。新人が時間が経つにつれて、「もっとチャレンジしないと」と自分で気付いて初めてチャレンジする一歩が出るのです。



上司が「チャレンジしなさい」と言っても、「チャレンジの価値観」や「チャレンジの意味」が分からないと、理念とは違う「暴走」をする可能性が高いです。



また「チャレンジする」というのは沢山の人の巻き込みが必須のため、こいつを応援したいと思わせないと「意識高い系だけ」とレッテルが貼られてしまうことでしょう。



そして、新人時代には誰もがミスをするので、それを許してあげる社風が必ず必要です。



「人」ではなく「事」を改めましょう。



そして、「中間管理職を見れば、管理職の能力が分かる」について。



中間管理職を管理する管理職は2パターン。



「得意分野を伸ばそうと考える」と「苦手分野を修正しようと考える」です。



まずは、得意分野を伸ばそうと考える系」



こんな管理職の部下の中間管理職は非常に伸び伸びしています。



こんな管理職の下で働く中間管理職は非常に幸せです。



ただ管理職はストレスがたまります。なぜなら「我慢」が必要だからです。



苦手を修正するより、得意を伸ばした方が組織は成長します。



部下を「認める」ことは我慢であり、勇気が必要です。



かっこよく言うとこれを「上司の器」と言います。




次に「苦手分野を修正しようと考える系」



ほとんどがこちらの管理職です。



なぜなら得意分野を伸ばすことより、苦手分野を修正しようとする方が簡単だからです。



また、課題をピックアップした方が「管理しているつもり」になれます。



マネジメントしている感覚に容易になれます。



初めて管理職になった時、ほとんどが自分の組織の課題を挙げ、修正しようとします。



ほとんどがうまく行かないことでしょう。ただ仕事が増えるだけです。



管理職はそう思っていなくても、組織がネガティブな方向に進んでしまう可能性が高いです。



どうしても修正したいのであれば1つに絞った方が良いです。




ちなみに、中間管理職の課題は管理職である自分の課題であるということも決して忘れてはいけません。



先日、船橋整形外科病院の管理職、中間管理職対象に研修会の講師をしてきました。



一昨年のデータですが4700件の手術実績があり、セラピストが100名を超える日本一の整形外科病院と言われています。





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3年目のご支援になりますが、中間管理職の方がすごく伸び伸びしています。



これは管理職の我慢と、人を育てるんだ!という強い意識のあらわれと言えます。



ある管理職の方からこんな言葉をいただきました。



「医療・介護保険下でのスタッフは准公務員である。みんなの税金で支払いされいているから給料をもらっている自分がいる」



当たり前のように医療・介護保険下で勤めていると忘れてしまうことも、このように考えて、日本一の結果を出し続ける本当のプロに出会えた瞬間でもありました。



それでは。



川田



川田セミナー情報


3/6(日) セミナー

主催: 運動機能勉強会様

時間:12時~17時(川田は14時40分~16時40分)

場所:清泉クリニック整形外科 東京

内容:リーダーに必要な5つの原理原則とトレンド

参加費用:4000円

申し込み先:h-tachi1970★j-wave.net(★を@に変更して送信ください)

担当:立原様



3/13(日) 学術集会

主催:コメディカル組織運営研究会様

時間:10時~16時(川田は15時20分~)

場所:立教大学

内容:医療と介護機関勤務コメディカルに共通する組織運営課題と対策と結果

参加費用:1000円

申し込み先:HPからお願いします。


興味のある方はぜひお待ちしております。



(社)未来創造研究所 ホームページ

http://mirai.azalee.or.jp/



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「失敗する人材育成」とある経営者からの話

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