逆三平方の定理(平面版)
を発展させた立体版は,
計算時間をかなり短縮できる便利なものです。
この定理は
三角錐O-ABCにおいて
辺OA,OB,OCがそれぞれ垂直になっているとき
頂点Oから面ABCに引いた垂線OHの長さを一発で計算できます。
OA=a,OB=b,OC=c,OH=h
<使用例>
a=2,b=3,C=3 のとき
1/h^2=1/4+1/9+1/9
1/h^2=17/36
h^2=36/17
h=6/√17=6√17/17
<証明>
直線CHと辺ABの交点をDとおきます。
OD⊥ABなので,OD=dとすると
△OABにおいて,逆三平方の定理(平面版)より
1/d^2=1/a^2+1/b^2
△CODにおいても
1/h^2=1/d^2+1/c^2
よって
1/h^2=1/a^2+1/b^2+1/c^2