日本での検診が終わって、ほっと一安心してたけど、どっかでひっかかる「全前置胎盤」という名前。

これまで前置胎盤気味ということはわかっていたので、前置胎盤というキーワードでネットで検索したことはあったけど、まさか全前置胎盤とは思ってなかったので、この部分はスルーでした。

念のため・・・と思っていろいろ調べちゃったのが間違い。
何??母体が危ないの??っていう不安が出てきました。

前置胎盤に共通して言えるのが出血の危険。
胎盤が下にある分、胎盤からの出血がしやすいそうで、胎盤から出血するということは酸素がなくなり赤ちゃんも危険にさらされると同時に、母体の出血多量の可能性も。

だから安静が必要となり管理入院となる場合もよくあるそう。

運よく妊娠中の出血がなかったにしても手術中の出血多量、胎盤の癒着による子宮摘出、その他危険はつきものらしい。

こういうのを目にしてから、やっぱりNZは全前置胎盤を見逃しちゃったわけだし・・・とか、出産プランの違いとかもあるかも・・・とか、NZはいろんなことに関してポジティブだから、全前置胎盤くらいじゃ深刻に受けてもらえないかも・・・とか考えてたら、もしものことを考えてやっぱり日本で出産しようという気持ちになってきました。

先生に陣痛が来る前に赤ちゃんを出さないと危険だから、36週になり次第手術と言われていたから、出産まで2か月、でも産後もしばらく飛行機乗られないだろうな・・・とか考えててら、やっぱりNZに帰るべきか・・・とも思いだして、自分では決められなくなってしまいました。

デビ男さんは私が安心して出産できる場所を選べばいいと言ってはくれたけど、そんな大変なことだったら田舎の個人病院ではなく、大学病院とかの大きな病院で産んでほしいっていうのが本音でした。
大きな病院と言えば、NZで出産予定の病院の方が断然大きいんだけどね。

そしてとにかくNZでは全前置胎盤だったらどういうプランで出産するのかというのをまずミッドワイフとドクターに聞くと、それが日本とある程度一緒だったのです。
ま、ミッドワイフもドクターもまさか私の胎盤が子宮口を覆っているとは思ってなかったから、そんなことなら帰国は許可しなかったとか、注意事項がたくさんあるとか、ほんと今さら??ってことを告げられましたけどね。

事の発端は、NZの出産システムにあると思います。
日本だとエコーは産婦人科の先生がするのが普通だけど、NZはエコーを取るためだけに別の施設に行くのです。そこでとられたエコーのデータをもとにミッドワイフが判断するわけだけど、エコーをとった人(radiologist)の見解次第でなんです。

その人が私の胎盤は子宮口にはかかっていない。約2cm離れているという結果をだしたため、膣内エコーは行われず、ミッドワイフやドクターもそれに従い判断してきました。
NZでも通常、怪しい場合は膣内エコーを取るそうです。私は必要ないと判断されたわけです。

その点でちょっと信用できなくなり、不安が増したっていうのもあるけど、とにかく先生に判断してもらおうと思って、もう一度産婦人科を訪れました。

そこで言われたのが、この病院では対応できませんということ。
まだ26週だったので、もう出血しやすい時期に入っていて、出血すると血液が保管されているような大きな病院に搬送になるんだけど、受け入れてもらいない可能性があると。
ニュースでもたまにある妊婦のたらいまわしですね・・・。

その時のことを考えたら、個人病院よりも最初から大学病院で診てもらった方が何かあった時に対応してもらえるからと、先生も親切に「ここで出産のお手伝いをしてあげられなくてごめんね」ということを言っていました。

でもうちから先生が進める大学病院までは1時間半以上かかるのです。
これからは2週間に1度の検診が必要になるし、もしかすると管理入院になってしまうかもしれない。

そうなるとmioちゃんのこともあるし、全然日本での出産が都合よく思えなくなってきました。
それは先生も同じ意見で、先生の方から、NZの病院が大きいのであればNZでも大丈夫だよって言ってもらえ、決心がつきました。

だから仕方な~く帰ってきたんですよ(笑)
デビ男さんの両親に、こんな大変な事態でもNZでの出産を選んでくれたことに感謝するって言われたけど、選んだんじゃなく仕方なくです(笑)

先生にNZに戻る前に出血があった場合は、もう飛行機に乗れないと言われてました。
前置胎盤の出血として一般的なのが、2度の出血だそうです。
1度目は警告出血。これは生理程度の出血らしく、命にかかわるものじゃないらしい。
2度目はそこから1週間程度空くらしく、これが大量の出血らしく、赤ちゃんを取り出さないといけなくなり、週数によっては助からないと。

だから、もしNZに戻る前に出血がなくて、でも機内で出血したとしてもそれは警告出血だから、NZに到着し次第病院に直行ねと言われ、帰国の許可をもらいました。

命がけですよ。
機内で何度尿漏れを出血と思いこんでトイレに行ったことか。

自分と赤ちゃんをいたわりたい反面、mioちゃんは空港内で脱走したりとそれなりに大変だったんですけど、無事にNZに到着しました。
出血もなく、元気です。ただ短期間で太った体が重い・・・。
そしてマシになってたおしりの下の関節の痛みがひどくなりました(泣)

今私にできることは、少しでも赤ちゃんをおなかの中に入れておき、少しでも大きな状態でこの世に迎えてあげること。
mioちゃんいるのに安静なんか無理!とか思ってたけど、それが今の私の仕事みたいです。
幸い、NZには頼りになるデビ男さんの両親、お友達、そして今回意外にも心の支えになったデビ男さんがいるので、みんなに甘えつつ、元気な赤ちゃんを産みたいな~って思ってます。

長々となってしまいましたが、読んでくれてありがとうございました♪