会の名称について | 自死遺族の私が感じたこと日々あれこれ~誰ひとり取り残さない社会へ~

会の名称について

本日東京ボランティアセンターにてNPO法人化についての初めての個別相談終えました。


一通り申請書類を作成したものを(マニュアル本とにらめっこしながら)、相談員の方に何箇所か修正やアドバイスいただき、なんとか大まかな感じは「バッチリですね~」と言ってもらえ、ほっとしてます・・・・


これからまたご指摘頂いた箇所を修正したり、25年度分の予算書、事業計画書を作成し、理事の方々の署名を揃えたら完璧!(その後また個別相談申込みして最終チェックしてもらう予定)


目標としていた年内に東京都に申請書提出できそうなめどが立ちました。


しかし・・・・

ここに来て大きな悩みが・・・・

一番大事な「会の名称」をちょっとまって、これでいいのか?

と悩み始めました・・・


「おいおいおい。ここに来てそこを変えるのかよ」って自分自身で突っ込んでますが笑


今までは、任意団体『自死者・自死遺族に対する差別偏見を無くす会』


これはこれでインパクトがかなりあって、分かりやすかったし、法人化にあたっても、別にこれでいいや~なんて最初は思っていたのです。


しかし、ふと法人化が現実として目の前に迫ったとき、急に不安になりました。


やはり・・・悲しいかな、「自死」「自殺」という言葉は正直あまり(あまりというか、はっきりいって全く)好まれないのです。


私はこの一年、自死遺族当事者として数少ないですがイベントに関わらせて頂きました。

そこでイベント前の運営会議などで「イベントのタイトルなどに出来れば自死、自殺」という言葉は出さないで欲しい」という声を何度も聞きました。


その度に「ああ、分かってはいたけど、やはりまだまだ自殺に対する偏見は強いのだなあ」と痛感し、「うちの父は悪いことをしたんだ・・・」と肩身の狭い思いをすることもたくさんあります。


これからNPO法人化して活動の場を広げ、たくさんのイベント、事業を展開したい、共催したいと思った時に会の名称に思いっきり「自死」という言葉が入っている。


いや、これって、もしかしたら自分達の首を絞めることになるのでは??なんて思い始めたのです。

当事者の方にも「あまりにも真正面すぎて参加しにくい・・・」と感じさせることにならないか?


早速今日相談員の方にこの不安と疑問をぶつけました。


そうしたら、「別にこの名称でも特に問題はないと思いますが、田口さんが変えた方がいいと思われるのであれば、もう少し理事の方たちと話し合われた方がいいかもしれませんね」というアドバイス・・・


もう一人の相談員の方には「田口さんは、この会をやるにあたって、将来的にはどのようになったらいいな、という希望や展望がありますか?」などという質問を受けました。


「そうですね・・・私としては自死を特別な死として捉えないような社会になることが夢なんですね。犯罪で亡くなった方も、病死も、事故死も、老衰も全ての死は同じ死だと思うんですね。死に差別はない。でも、これってすごく難しいです。私自身が今まだそう思えなくて、『自死遺族が一番苦しいんだ』と思っているところがあります。まず自分自身のそういう差別偏見の気持ちも変えていけたら、と思うし、いずれはそういう社会になるといいなあ~、なんてのが理想なんですけどね・・・」


相談員さんには「先を見据えた広い視野で会の名称を考えるのもありだと思いますし、最初は限定的なものでもいいと思います。その後、また新たに会を立ち上げるというやり方もありますしね」というアドバイスを頂きました。


うーん・・・


ということで、今、少しというか、かなり立ち止まってます。

年内申請書提出、厳しいかも・・・