今回はちょっと大事な話をしようと思います。




YouTubeやニコニコ動画をはじめとした動画サイトへの、

第三者によるMintJam楽曲の無断アップロードに関してです。
恐らく近いうちに、
MintJamのサイトのどこかにも規約として明記する事になると思います。



結論から言ってしまうと、MintJamのCDから曲データを取り出して
第三者が動画サイト等に
無断で投稿する行為や、個人サイト等で無断配布する行為などを全面的に禁止いたします。
(これまでも許可していたわけではありませんが、この場であらためて名言します)

MintJam関係者以外の第三者により、音源から一部抜粋や編集されたものもここに含まれます。


『Vivid Colors』のような二次創作物に関しては、そもそもがお借りした曲なので
その限りではありませんが、
オリジナル曲に関しては全面的に禁止ということになります。
MintJamの楽曲を使用した作品を
投稿されたい場合は、事前に必ず webmaster@mintjam.net まで
内容をお知らせください。
こちらでOKか否かの判断をさせていただきます。
現段階(2010/6/2)で許可無くweb上にアップロード
されている物に関しては、
前述した規約が適用されますので削除させて頂く可能性があります。



CDに収録されている録音物をそのまま使用するもの以外

(アレンジ等の二次創作やBacking Trackに合わせて歌ったもの、演奏されたもの等)
の投稿は
申請頂く必要はありません。
CDに収録されている録音物がそのまま使用されている動画や音源が、
ビットレート等関係無く削除の対象となります。




動画サイトや個人サイトでの無断投稿や配布は、
MintJamの楽曲に限らず
「少しでも多くの人と感動を共有したい」というファン精神によるものが大半のようで、
その気持ちは制作サイドとしてもとても有り難いのですが、
もしそういった動機でアップロードや
配布をされている方、または今後しようと思っている方がいらしたら
是非以下の文に目を通していただき、
それが結果としてファン同士やアーティストにとって利益をもたらす行為なのかどうかを
今一度しっかり判断して頂きたいと思います。




アーティストの中には、
ライブを主戦場としていて CDはライブに来てもらう為のアイテムに過ぎない
というスタイルの人や、
ニコニコ動画等で、楽曲使用フリーの曲を歌唱、演奏して人気を得て
マネタイズできるレベルまで行った人もいます。
こういったスタイルの方々にとっては
自分の曲が使われている作品が
動画サイトに投稿されて盛り上がるのはむしろ有り難い事かもしれません。

そういうスタイルの方々の殆どは、第三者に投稿されるまでも無く自分からフリー公開されていると思います。



一方でMintJamのような、いわゆるCD製作中心の活動をしている人間にとっては

動画サイト等への無断投稿が 逆に致命的なダメージにも繋がりかねません。



現在MintJamは株式会社AND-Tというレーベルの協力を得てCD製作を行っており

メンバー以外の沢山の人の手を借りてMintJamのCDが作られています。

敢えて生々しい話をさせて頂きますが、沢山の人の手とお金と時間を費やして出来上がった作品が
CD発売直後に高音質のままリッピングされて
ネット上で無料で聴けたりダウンロードできたりしてしまう状況は
非常にやるせないですし、
仮にその影響が大きく膨らんだ事が原因でCDの売れ行きが悪くなった場合、
一つのCDを作る為に掛けられる時間と資金が減り、これまでと同じクオリティを維持する事さえも難しくなります。
これはMintJamに限った話ではなく、同じスタイルで活動するどのアーティストにも当てはまる話だと思います。

そして何よりも、わざわざお金を出してCDを買って下さった方々が
バカバカしいと感じてしまう
この状況が問題
で、
今回こうして明言させていただくに至ったのも、リスナーの方々からのそういったご意見を受けて
真剣に向きあわなければならない課題だと感じたからです。





現代の音楽ビジネス形態は多岐に渡っており、
CDというメディアが古いと考える方もいらっしゃると思いますが
我々MintJamとしては、CDというメディア以上に扱い易く、パッケージデザイン等を含めて
作品に込めたエスプリを受け手に伝えやすいメディアは
現時点で他に無いと考えていますし、
実際に純粋な音楽好きが集まる同人音楽シーンでは、
【CDというメディアの持つデメリットが原因でCDが廃れる】という様子は全く感じられません。

そんなCDに対してお金を払って聴いて下さる方々が大勢いる以上
 無断アップロードが乱発する状況を
見て見ぬふりしてCDリスナーを粗末に扱う事は出来ませんし、

仮に今後音楽配信等に力を入れる事になるとしても
CD(もしくはそれに代わるメディア)リスナーは、
『アーティストの良き理解者』として
最も大事にしていかなければならない存在だと考えています。



CDが売れてそれらがしっかり制作サイドに還元されれば、

我々のような小規模なプライベートスタジオを活動拠点とする人間にとっては
機材、制作環境、
そして時間もさらに充実し、
よりクオリティの高い作品や良質なコンテンツを提供していく事が可能になります。



音楽業界に限らずどの業界にも言える事ですが、全ては循環しているのです。



作家とファンの手によって作り上げられてきた同人音楽シーンだからこそ、
そこにある好循環を出来るだけ長く維持していく為にも、
リスナーの皆様からのご理解ご協力が不可欠であると考えているのですが いかがでしょうか。




長文となってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
ほんのわずかでも共感して頂けたら嬉しいです。


MintJamも今後は公式にフリー配信でお届けできるコンテンツを充実させつつ

CDも 『実際に手にしたい』 と思って貰えるような魅力のある作品を増やしていけるよう

これまで以上に技術とセンスを磨いて行く所存ですので応援して頂けたら幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。