違法経営の問題で中国政府の管理下に置かれた中国保険大手の安邦(アンパン)保険集団の元会長が、出資詐欺などの罪で起訴され、公判が、先日、上海で始まったようです。
起訴状によると、元会長は保険料から652億4,800万元(約1兆1千億円)をだまし取り、国外投資などにあてたそうです。
安邦保険集団は、2011年、虚偽の書類で監督当局から投資型保険商品を売る許可を取得し、保険料の一部を元会長の会社に移し、対外投資や債務の返済、個人用途に使ったとされます。
元会長は、業務上横領の罪でも起訴され、保険金計100億元を自分の会社に移したとされます。
元会長は、事実関係や罪名に異議を申し立て、「自分は法律がわからず、その行為が法に触れるのかわからない」と述べています。
安邦保険集団は、アメリカの高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア・ニューヨーク」などの買収で知られます。
国外投資で中国から大量のお金を流出させ、人民元安を招いた企業の代表格とされています。
さすが中国、桁違いという感じですね。
日本でも、売上高が1兆円を超える企業は、150社くらいしかないですからね。
中国保険大手の元会長が1兆円を詐取したことについて、どう思われましたか?