訪問回数ダントツ1位の中野南口駅そば [東京・中野 中野屋] | ノスタルジック食堂

ノスタルジック食堂

懐かしい感じのラーメン屋、立ち食いそば屋、定食屋などを訪ね歩いています。

前にも書きましたが、立ち食いそばは私の主食といってもいいくらい、しょっちゅう食べてきました。その中でもダントツで回数が多いのがJR中野駅南口の「中野屋」です。ようするに長年近所に住んできたからですけど。


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だいたいよく食べてきたのはかき揚げそば(現在は350円)ですが、あとちくわ天とかコロッケとか、いろいろ食べてきました。


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下の写真は最近の春菊天そば(350円)。


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この店がある場所は、昔は戦後のヤミ市時代からの飲食店街で、駅前に小さな飲み屋が集まっていました。それがだいぶ前に再開発されて「ティップネス」なんかが入っている商業ビルに建て替えられたのですが、その時もこの店はガンとして動かず、この店の小さなスペースだけが昔の平屋のまま、営業を続けてきました。


そういうわけなので、今見ると、この店だけがビルに囲まれてしまっています。


ノスタルジック食堂
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しかし、実はこの写真に写っている店も、今年になって建て替えられたものです。前は「中野屋」なんていう名称ですらなく、「駅前そばミミ」という、よくわからない名前でした。少なくとも30年くらい前も下の写真のような感じでした。


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私はこの時代の店にたいへんお世話になり、愛着があるのですが、現在は最初の写真のようにきれいになって、しかも夜は立ち飲み屋になっています。大胆な営業方針の変更があったわけです。


昔は北関東なまりのおっちゃん(おそらく栃木系とにらんでいる)2人だけが常に店にいて、のんびりした店でした。あまり商売っ気もなかったような気がします。ところが最近は人も使っていて、なかなか発展しているようす。夜は女性スタッフもいます。


結局、それなりに繁盛してきたからこそ建て替えができたわけで、薄利多売の業態としては、立派なものだと思います。



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店内も広くきれいになり、最近は生意気にも食券の自動販売機まで設置しています。


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少しレトロ調のインテリアを入れてみたり、立ち飲みメニューも入れたりして、二毛作でもうけようということでしょう。あのおっちゃんたちも、だいぶ年を取ってきたので、路線変更はしかたありません。なるべく長く続くことを祈るばかりです。


ノスタルジック食堂
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近ごろは私も、地元の店で立ち食いを食べるということはほとんどなくなりました。それでもしょっちゅう前を通るので、どうしても気になってのぞいてしまいます。今度は立ち飲みタイムに寄ってみたいと思っています。


[中野屋](2010年10月訪問)

■所在地 東京都中野区中野2-25-6(JR中野駅南口ロータリー前)