今までの骨導補聴器のヘッドバンドはすべて「スターキー」というメーカーのもの向けだった。
今回オーダーを頂いた方の中で、初めて別のメーカーの補聴器を使っている人が居て、そのメーカー用に試作品を作ることに。
スターキーならそもそも最初からヘッドバンドは付いてくるらしいんだけど、リオンと言うメーカーは付いてこないらしい。
自分でどうにか工夫して使ってください!というのはあまりに酷じゃないかなあ。
なので、おしゃれのため、ではなく、必要に迫られてオーダーしてくださった。
そう言う方にはもちろんお手伝いしたいし、出来ることは試したいので試作品を作ってみることに。
手元にヘッドバンドのお手本も無いので、補聴器の動画を送ってもらったり、サイズを詳細に測ってもらったり、ご協力いただきました。
ちなみに、今回は初の男の子
息子用の生地がとても役に立った
試作品1号がこちら↓
見た目はスナップが付かないだけで、スターキー用と大差なし。
違うのは、振動部を固定する部分をスナップからマジックテープに変えたことと、マイクの固定用に内側にゴムを縫い付けたこと。
穴から見えているのがマジックテープ。
そして、矢印の先に裏側にゴムを縫い付けてある。
固定用部品は手作り。
いつもながら、作る時は夫と二人作業。
アイデアも夫と二人で出し合う。
スターキーのスナップだとがっちり固定されてヘッドバンドの中で転がることは無いと思うけど、リオンの振動部は特にスナップは無くて、後付けなのかマジックテープがレンタルした当初から付いていたらしい。
マジックテープだけをヘッドバンドに縫い付けても転がる気がするので、やはり固定部品に付ける方がいいと夫の意見で上の写真のように中央に2本のマジックテープ取り付け用の穴を開けた。
マジックテープは糸でその穴を使って縫い付け。
マイク側はこちらの色違いだと思う。
写真はリオンのホームページからお借りしました。
振動部はホームページに載っていないので、ひとつ前の型とかかな。
試作品1号でも振動部とマイクの固定は問題なしだったって。
後は位置を調整して、試作品2号を作成。
マジックテープの位置をより首寄りに移動させてる。
その分ゴムが短くなるので、調整幅は狭くなるけどね。
これでそのお子さんにぴったりのヘッドバンドが出来上がり
一体に見えるけど、ゴムの部分はカバーをかけていて、ずらすとこのように金具が出てくる仕組み。
このゴムは長さ調整がちょっとだけ出来るようになってる。
この消防車の生地もフィンランドで買ってきたドイツ製。
スパンが入っていて薄手で丈夫な生地。
こういうヘッドバンドとかには向いてるかも。
ただ、生地に向きがあるのが難点か。
付ける時向きを考えるの面倒かな。
リオンのマイクは内側に隠して問題ないらしく、ヘッドバンドをしただけではぱっと見補聴器が入っているように見えない。
スターキーもそうできたら、お年頃の女の子とかいいと思うんだけどなあ。
ダメなのかなあ。