今年初めて出場してきました。


初めての挑戦。
一発裏無しという全く馴染みのないルール。
μのルールすらわからないからわずか二時間ほどですが、勉強会に参加しました。

でも私の頭ではその短い時間でいつもと全く違うルールに順応することができず、予選の一日目を迎えました、、、。


押し引きもリーチ判断もよくわからなくてあえなく敗退。
勝てる自信が全く持てない内容だった。

周りの人たちにたくさん質問をして、二日目の予選へ。
二日目の予選で打ちながらやっとなんとなく感覚を掴み、そのまま通過。



そして翌日決勝大会。
この日も夜遅くまで強い人達に質問をしまくった。

きっちり打点を作り、その手があがれることが多かった。

一回戦では大きなトップ目からまくられるも
二回戦ではオーラスメンタンピン二盃口の12000をあがり三着からプラスの二着に。
四回戦も高め一盃口の方をきちんとツモれて満貫で三着からプラスの二着に。

オール二着だが気づけばトータル4位。
オーラスのアガリを毎回ものにできていて、感触しかない。


そしていよいよ準決勝。

時間打ち切りの最終局。
私は卓内2位でとりあえず決勝には行ける。
なのに現在三着目。

でも前局後がないところで何でも切ってなんとか形式テンパイを入れたのが大きかった。

二着にあがるには5800以上の出アガリ、トップになるには9600以上の出アガリか、2600オール以上のツモ。

なのに絶望のドラ発、そしてこんな手。
1122255p4578s45m発

うーんこれどうしたらいいんだろう…?

456と345の三色を目指して1p対子落とし。
9sを引いて、6mを引いて、打5p。

うーん、三色は難しいから、ドラ単騎か…?


そしたらまさかのドラの発が重なったの。

222p45789s456m発発

リーチ。
アガれば二着。
ツモればトップ。


気づけば手がぶるぶる震えてた。

ここまで来て、このツモをもらって、決勝に行けないわけがない。

怖くて震える手を
「自分を信じるんだ!!!」
って言い聞かせてツモ山に手を伸ばした。

数巡後
私のツモ山に6sがいてくれた。





決勝戦。


今年二度目の決勝戦。
勝てなかった夕刊フジ杯のチーム戦決勝。

不甲斐ない自分のせいで勝てなかった。
情けなくて情けなくてずいぶん引きずった。
妹は今期絶好調での個人戦優勝。
妹が打てばよかったのに
なんてコメントもたくさんあったと思う。

でも最後の勝負を妹に任せるなんてできなかった。
それで勝っても私は逃げたことになると思った。
「姉だから。」
ただそれだけなんだけど。姉ってそういうものなんだ。

ここで逃げたら一生後悔すると思った。
頑張りたかった。
姉の意地を見せたかった。
いつだってきっと大事な時は私が夏海を守ってあげたい、引っ張ってあげたいって思ってきたから。

でももう私は妹に追い越されてるのかもしれない…





東一局。
私の動きから大崎さんのリーチを誘発して3000-6000をツモられてしまった。


ハネマン?

なんて恐ろしい人なんだろう。




またダメなの?

ううん、大丈夫。

きっと私にもできる。



東三局の親番。
面子手で、ダブ東をずっと離さずに持っていた。
そして重ねて、カン7mをすんなりと引き入れてダブ東と一萬のシャンポンにしてリーチ。

東をツモった。3900オール。


大崎さんに追いついた!!!



その後も大崎さんのリーチに回って回って、平和高め三色のテンパイでドラ(3s)またぎの2sを打つ。

大崎さんのリーチ宣言牌の前が手出し4s。
ドラが頭になったのかなって読んだ。
大崎さんが344sって持ってたら音速で4sなんて切りとばしてるはず。


読みが当たり、テンパイも取れた。

すごくいい感触。


あとは焦らず、大事に打った。



南一局、ラス目の小宮さんの親。

強いという評判は聞いていて、勉強会で一緒になってすごく麻雀に熱心なのは知っていた。
だからものすごく丁寧に打った。

何度もリーチが入って怖かった。

だけど自分でかわなさければ。
じゃないと優勝できない。


そう思って攻めた。

アガって親が落ちた!!



南二局。
ここまで終始苦しそうな菊池さんの親番。

ここでも攻めの姿勢でいこうと思ったら、ライバルである大崎さんに4pで2600の放銃。

でもこれ、ツモられたら満貫の手だ!

44666p888s西西 ポン9m


大崎さんと9000点差に。


南三局。

私の親番でイッツーのペン7mテンパイ。
ダマで押している。

そこに26000点離れている小宮さんからのリーチ。

満貫か、ハネマンはあるはず。

まだ加点したかったけれど一発目に引かされたのはもれなくロン牌。
一旦テンパイを組み直そうと回り、すぐに平和テンパイになりあがることができた。



次局また小宮さんの早いリーチ。

ここで親を落とす覚悟をして1300-2600をツモられ。




オーラス。
怖い怖い大崎さんの親。

めちゃくちゃ強いのはめちゃくちゃ知ってる。
今までも今日も嫌っていうほど見てきた。
心から同卓したくない人。笑


でも早さだったら私は勝てるかもしれない…。


悩んだけど、勇気を振り絞った5mのポン。
{8F530196-EBBF-429B-8899-514A650CCE21}
こんな形から…
怖くて声がかすれた。


98pと落としていく。
まだターツも足りてない。
でも行かなきゃきっとすぐにまくられてしまう。


河が派手になってきた大崎さん。
そろそろ来るな…


そして7巡目にリーチの声が。
{8D5D6165-F49F-4825-ACB8-2D304F355309}


次巡、私もテンパイ。
{9F4EB3A7-B1EA-453A-ADA8-75371DD450E2}


迷いはなかった。

もう怖くはなかった。

だってこのテンパイが
「よく頑張ったね」
って言ってくれてる気がしたから。






そして2巡後…
{46E252E5-9270-4641-AC4C-894BA527B5DC}

{CDAE2BCC-BCBB-43AF-8627-AA04343431FC}



「神様がご褒美をくれた。」





勝った時、いつもそんな気持ちになります。





昨日、私は優勝することができました。



みなさんにたくさんのおめでとうをいただいて、
お褒めの言葉をいただいて、
お祝いをしていただいて、

本当に嬉しいです。


でももっともっとたくさんの幸せなことがありました。


このμレディースオープンに出場したことで、
たくさんの素晴らしい麻雀プロの方達や麻雀愛を持った一般の選手の方達を知ることができた。

μの選手の方々の優しいお人柄や、愛に触れることができた。

予選、決勝戦で同卓した選手の方々と麻雀の話がたくさんできた。

大崎さん、菊池さん、小宮さん、それぞれの強い麻雀、人間性、プロ意識、麻雀愛に触れることができて、
そして尊敬する大先輩、大崎さんに褒めてもらうことができて、
本当に本当に幸せでした。。。









このタイトルは私の宝物です。







本当にありがとうございました!!!!!