電話機の異常に気が付いたのは、先週土曜の夕方だった。

まぁ、電話機といっても、このごろ主流のタイプじゃないふる~い

形式のものだけど、それだって通話とメールのやりとりができて、

日常の連絡には十分なのだ。

 

で、前日の金曜日からメールがひとつも入ってこず、呼び出し音も

鳴らなかったことに、土曜の夕方になって気が付いたのだった。

「珍しく静かだな…?」と思いながら何気なく色々さわっていたら、

『ネットワークエラーです』とメッセージが出た。次に、家の固定電話に

かけようとするも、『おかけなおしください』と出る。逆に、家の電話から

私の電話にかけると電源が入っていない…と、音声メッセージが

流れるじゃなの!

 

翌日の日曜日は競技会に出かけるのに、途中で何か連絡でも

入ったら?などと考え始めたら、胸はドキドキ目の前チカチカの

一人パニック状態である。急ぎショップに駆け込み、「研修中」の

札を首にぶら下げたおにーちゃんに事の次第を告げてみた。

 

おにーちゃんは無表情で「料金の未納ということが考えられます」と、

なんとも失礼なことを切り出すではないの!調べるというので、

「えーえー、どーぞ、調べてちょうだい!」と心の声のボリュームは

最大レベルだったけど、極めて穏やかに、鷹揚に「はい」と

うなづいて、勧められた椅子におとなしく座る。

 

「あ、ちゃんと払ってありますねぇ…」と、おにーちゃんは言う。

当たり前でしょうよ!

次に、「再起動はされましたか?」とこちらを見たのだけれど、

私の頭の中で「サイキドウ」がとっさには変換されず、そのまま

「サイキドウ?どうするんですか?」と、なんともオマヌケな

問いを返してしまったじゅんちゃんだ。

 

おにーちゃんは、いちど電源を落とし、電池パックを抜き差し

して、試しにどこか電話をしてみてくださいと言う。

家にかけると、いつも通り呼び出し音が鳴り、通じることが

わかってドキドキチカチカはおさまった。

 

「よくあることなんですよ~」と、おにーちゃんは言ってくれたけど、

ちょっと恥ずかしかったなぁ…。

 

だけど、本当に電話機が壊れちゃったら…って考えると、

そら恐ろしい。慌てちゃうよね~。

 

 

画像は何も関係なく、ミニが楽しく駆ける姿。