カメライターのかさこさん
私が’かさこさん’を知ったのは、3.11の大震災後、
東北がガタガタと崩れて行く様を実感しながら悶々としていた時期、
ネットで情報を得るのに必死になっていたときに偶然目に留まったブログだった。
かさこワールドhttp://www.kasako.com/index.html
国内外からの援助や支援でなんとか持ちこたえた東北だったが、
私の中には「なにかがおかしい」という思いがずっとあった。
それを口にしてしまえば、震災のショックで折れそうな心に
とどめをさすようにきっともっと傷つくことになる。
いまだかつて経験したことのない大混乱の中で
言いたいことを言える空気でもなかった。
だからだまっていようと思った。8か月過ぎた今でも
おかしなことだらけだと思っているけどね。
だれも言わない、言えない、言ったところで
こんだけの酷い災害の最中、あっさりかき消されてしまうだけだし。
めんどうなことになりたくもない。
だから、かさこさんの文章は、あたしらの抑えた心の代弁に感じた。
被災者ではない人が、被災地のことを的確に理解している。
感情抜きで、冷静に、状況をとらえて、被災者の声に耳を傾ける。
自分の足で歩いて、空気を感じる、そうでなければこの災害は語れないのだ。
いったいどれだけのことが起きていて、なにが正しくてなにが間違っているかなんて、
本当はだれにも判断できない、そのくらい、大変なことが起きてしまったのだから。
かさこさんのブログには、それゆえに敵も作りやすい。と思われるような記事もある。
でも、毅然とした態度はどんなときもゆるぎない。
なんという頼もしさだ。
そのかさこさんが、仕事で仙台にやってきた先日、
お会いすることになった。
仙台駅構内の居酒屋で2時間半ほどお話を、、、一方的にしゃべった気がするスイマセン
なるほどこの人になら’安心して’暴露できるんだろうなみんな。
勝手に想像していた人物像とは真逆だったかさこさんには
私の苦手な’威圧感’が全く無かったことに、気がゆるんだ。
2時間半では私の思いは語り尽くせなかったが
かさこさんは被災者にとって’理解者’なのだと、改めて感じました。