こんにちは。横浜市立みなと赤十字病院の看護部です。
前回のテント設営編につづきまして、NBC患者受け入れ編です。
訓練は病院の敷地内に除染テントを設営して行いました。
手前のテントから、男性用の着替え用テント、次に女性用の着替え用テント、
そして奥が洗浄用のテントと3つ並べて設置してあります。
訓練用の防護服に着替え、続々登場です。今回の防護服はレベルCのタイプのものです。
まだ、訓練開始前なので、頭の部分はつけていません。
みなさんいい笑顔。訓練への意気込みも伝わってきます
。
下の写真がフル装備の状態です。
以前、ブログでご紹介したように、この状態では会話もままならない状態です。
お互い大きな声をかけてコミュニケーションをとるか、もしくは筆談になります。
この写真は、洗浄後の患者さんを受け入れるポストデコントリアージ班の服装です。
感染予防が充分にできるよう、マスク、帽子、ガウン、そして足袋まで装着しています。
がっちりとした防護ですが、マスクの先端にはフィルターがついていますので、装着したスタッフの感想は比較的呼吸は楽とのことでした。
いつでも患者受け入れができるよう準備万端。
(真ん中の白衣は加治木看護部長さん、一緒に訓練に参加されています)
さあ、いよいよ訓練開始。
トリアージエリアのところで、まずは患者さんの受け入れルートを整備。
まずは、来院した被災者の皆さんが、これからどのようにしたら良いかを説明します。
大きな声を出さないと、聞こえません。
看板やプラカードの表示を示しながら説明しています。
そしてトリアージエリアでまずは、聞き取りと検査。
最初に放射線を感知する写真の「サーベイメーター」という放射線をはかる検査機械が使われています。
機械がよく写っていなかったので、準備の時の写真を1つ。
検査には、このようなものを使っています。
患者さんの受入では、救急車で搬送されてくる方もいます。
ストレッチャーの状態でまずチェック。
そして、洗浄が必要と判断されると、シャワー室へ移動します。
防護服を着た職員が洗浄を介助します。
プライバシーを守るため、ここでは人形で。このようにストレッチャーのまま、介助でシャワーができるよう、十分な広さを確保しています。
そして、除染が終了したらきれいな病衣に着替えて診療へ。
トリアージタッグもつけています。
このように一連の流れの訓練で、何例かの患者さんの受け入れが終了し、無事この訓練も終了しました。
最後に救急部の伊藤先生よりご挨拶。
このあと、反省会を実施し、無事訓練が終了しました。
参加されたみなさまお疲れ様でした。
また、訓練にご協力くださった多くの皆様に感謝いたします。