神戸電鉄粟生線について | 神戸市会議員 上原みなみ

神戸市会議員 上原みなみ

神戸市会議員2期目の「上原みなみ」がお届けする市政ブログです!

本日の本会議にて、神戸電鉄粟生線について共産党議員から質問があり、鳥居副市長は「沿線住民が乗るようににならないと存続できないので、粟生線活性化協議会によって、利用促進のためのセミナーを行っている」などという答弁をしました。
「乗って残そう!」という奇妙なスローガン、神戸市としては全く違和感が無いのですね。
乗って残そう!乗らないなら、無くしますよ。存続できなくなったら、乗らないあなたの責任ですよ・・・と、交通サービス提供側から顧客が言われているのです。
神戸電鉄粟生線の存続が危ぶまれるのは、沿線住民の責任なのでしょうか?

以下、元鉄道マンにお聞きしたご意見です。
~経費削減で、駅トイレの廃止、運行本数(志染→粟生間の昼間は、1時間に一本)や車両数のカット(4両→3両)、駅の無人化など、鉄道サービスの低下を進めていますので、ますます住民は乗りにくくなる・・・マイナスのスパイラルに陥っています。
現在、粟生線活性化協議会が取り組んでいるイベントは、一時的で僅かな効果しか期待できず、無意味(費用対効果も疑問)です。
少子高齢化、沿線人口の減少を、利用者減の理由に挙げていますが、神戸電鉄に沿うように走る神姫バスは利用者が伸びてます。鉄道とバス会社がお互いに敵対心を持つのではなく、神姫バスとの2WAY乗車券を企画するなど、交通アクセス向上のためにタッグを組むことも必要かと思います。
目線がお客さんに向いていないと思えます。~

サービス提供側は、乗ってもらえるように努力をすべきです。
そして、自治体としては、利用する住民が増えるよう、沿線開発・整備などで支援をすべきです。
こういう方針転換がなければ、いつまでたっても10億円のランニング不足は解消せず、神戸市からの補助金増額、無利子貸付金(兵庫県36億円、神戸市4億円)の返済期限延長・・・と、問題を先送りすることしか出来なくなります。

「乗って残そう!」ではなく、「乗りたくNARU×2」粟生線!!など、まずスローガン(意識)から変えないと・・・と、私はいつも思うのです。