南海トラフ地震、最悪32万人死亡ーー。
なんと恐ろしい数字。
最悪クラスの「M9.1 想定」とはいえ、そうなることもあり得るのだから。
私たちはいったいどのように死んでいくのでしょうか?
ふとんの上で死ねるのだろうか?

昨日、NHKの「クローズアップ現代」で「お迎え」についてやっていました。
亡くなる前に誰かが会いに来たとか、誰かが呼んでいたとかいう、
昔から言われていた現象です。
自宅で亡くなった人の4割が「お迎え」を体験し、
そのうちの8割が死への恐れが和らいだというのです。
そうかもしれない。懐かしい人や恋しい人があっちの世界にいたら、行ってもいいと思うかも。

自宅で家族に看取られ、「お迎え」もきてくれる……。
そうなればいいですが、私には、それは理想の死に方のように思えます。

たとえ大地震が起こらなかったとしても、自宅で穏やかに死ねるのかどうか。
今後在宅で死を迎える人が多くなるそうですが、
少子化、晩婚・非婚化が進む現在、退院して自宅に戻っても、
日々の生活に困る患者や家族も多いのではないでしょうか。