左腕を考える
タイガー・ウッズや石川遼くんが採用しているから、
左腕真っ直ぐにすることが大切と考えているゴルファーが多いですね。
妄信的にしている人もいるくらいです。
この「左腕真っ直ぐ」の意味を知らない不幸が、
この状態を招いているのだと思います。
意味を知らないから
レッスンプロの見解もバラバラです。
左腕真っ直ぐ肯定派。
左腕曲げても良い派。
それぞれの見解も説得力を持たない状態です。
私は、
真実のゴルフスイング(=ボディーターンスイング)を採用することを条件で
左腕は真っ直ぐにしなければいけないと教えています。
それは飛ばしの一翼を担っているからです。
それは「圧力」を発生させる要因になるからです。
実は面白い話があります。
ゴルフスクールを開催している練習場での話です。
担当しているティーチングプロは、
手打ちを教えているのに「左腕真っ直ぐ」を要求しています。
手打ちで上達させる為には、偶然に偶然が重ならないと無理があります。
その人間の「癖」も影響してくるからです。
「手打ち」+「独特な癖」→→→「上達」 という公式が成り立ちます。
さて、手打ちで左腕真っ直ぐを要求するプロについたアマチュアゴルファーから
クレームが出てくるようになってきました。
「あんなプロでは上達出来ない!なんとかしてくれ!」
練習場支配人は、あまりにも多いクレームにティーチングプロの変更を決断します。
「左腕は曲げて良い」プロに変更しました。
その後運良くアマチュアゴルファーの評判も上々になりました。
この話は「左腕は曲げて良い」プロの美談として流布されたものです。
ゴルフスイングの詳細を知らないアマチュアゴルファーは、
「左腕は曲げて良い」ことを肯定的に受け入れてしまいます。
重力を利用した、物理違反しないスイングを知らないままゴルフ人生を続けていくことになってしまいます。
「左腕真っ直ぐ」は高度なプロの技術だと敬遠する話を多く聞きます。
それは論拠を示せないプロが多い不幸だと思います。
解雇されたティーチングプロも採用されたティーチングプロも
その論拠を知らない無知なプロという、「同じ穴の狢」ということになります。