100均の真髄  - マグネットスイッチ付LEDライト | プロムナード

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最近のマイブーム、100均のスグレモノの解体(^^)


今回は、ダイソー、キャンドゥに続き、セリアにあったマグネットスイッチ付LED。


クローゼットとかの扉に付けておくと、開いた時にマグネット式でLEDが点灯するというグッズ。これ、車のダッシュボード用とかに使うと便利。


マグネットと書いてあるので、まさかホール素子とか使っているのか!?とか思ったので、早速分解してみた。


実際にはそんなものを使っているわけじゃなく、リードスイッチが入っていて、それがマグネットでオン・オフするだけというもの。そりゃそうだよな、それで十分だし。ということで、とりあえず回路図に落としてみることにした。

回路としては下図の様なもので、チョー簡単な回路となっている。即ち、

-  扉が開いている=リードスイッチがオフ: LEDはオン
-  扉が閉じている=リードスイッチがオフ: LEDはオフ


という構造。つまり、インバータが働いてLEDをオン・オフするという仕組みだ。


基板上には、そのインバータと思しきICが、この手の製品によく見られるように樹脂でポッティングされている。したがって完全な回路図には落とせないが、まぁ、インバータに間違いはない。因みに、TIや東芝などが出している表面実装用のインバータ(1個のみ搭載)は、大きさが1㎜~2㎜程度の大きさなので、そのベアチップがポッティングされているのだろう。

しかし、470kΩの抵抗は表面実装用のチップ部品だし、こいつの実装と同時に完成計のICを実装して一緒にリフローした方が安いのでは、という気もするが、まあいいや(^^;

回路を見てみると、LEDが直接LR44 x3の端子から直接ドライブされていることが分かる。直列に抵抗を挿入したりしていない。

さすが100円モノ、徹底的なコスト削減となっている。


本来LEDは電流駆動であるから、直列抵抗で電流制御をしないと破壊されてしまうのだが、ボタン電池自体の内部抵抗が高いことと、電流容量が小さいことを鑑みて、直接駆動としているのだろう。逆に云えば、電池寿命を長くさせようなんていうスケベ心を起こし、アルカリ電池などで代用させるとLEDが破裂しそうだ。

なので、その改造は改悪であり、キチンと抵抗を入れないとヤバいです。

それと、ちょっと気になったところは、扉が閉じているとき、つまりリードスイッチがオンのとき、電池からは抵抗を通じて回路が形成される。つまり、電流が流れっぱなしのだ。従って、LEDが点灯していなくても常時電池は消耗しているわけだ。これは如何なものかと思うが、しかし、470kΩを経由しているので、電流値としては4.5V/470x1000^3、つまり約9μAだから、まあいいか、というところか。

ところで、この商品、白色LEDが2個、更に1.5Vボタン電池が3個が漏れなく付いているというお買い得感満載の商品。つまり、

電池が消耗した後は、電池の交換なんてケチなことせず、本体ごと買い替えた方がゼンゼン安いんだぜ

という、
時代の趨勢にアンチテーゼする、ステキな商品でもあります(^^)