プロムナード

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ヨーグルトが健康に及ぼす効果に就いては古今東西色々研究され、実際に立証もされている様だが、効果は摂取を継続することによって現れるらしい。ということは毎日摂取することが望ましいということになるのだが、コストセーブするためには自家培養するのが最も経済的だ。そういう極めて安直な考えからヨーグルトメーカーを調達して日夜ヨーグルトの発酵を試みたのだが、

 

既に100代目を超えており、カップにすると千カップ分のヨーグルトを1個のカップから培養しているので、経済性は抜群だ。

拙宅では写真のヨーグルトメーカーを使用している。近場のリサイクルショップで買った新古品で、タイマーも温度調節も何もついていない最もシンプルなものであり、定価で買っても恐らく2000円程度のものだろう。写真を見ると時間を示す表にダイヤルの様なものが見えるが、これは単に製造開始時刻をセットするだけのもので、タイマーではない。

 

 

このメーカーを使って発酵させる方法は、スーパーやコンビニで売っている内容量112gのヨーグルトカップを1リットルタイプの牛乳パックに入れてかき混ぜ、ヨーグルトメーカーに入れて数時間加熱。出来上がったヨーグルトの一部を「タネ」として再び別の牛乳パックで培養させるという方法なのだが、品質の歩留まり的には、これが意外と難しい。押しなべて2~3本目の発酵から牛乳が固まらなくなったり、固まったとしても大量の乳清が同時発生し、まるで湯の中にフニャフニャな豆腐が浮いている様な品質となってしまうのだ。

しかし何度か繰り返していると発酵でのプロセス条件によって出来不出来があることが分かってきた。つまり試行錯誤すれば歩留まりの良い製造方法が見出せそうだということになり、製造のプロセスを徹底的に管理し、カットアンドトライによって安定な歩留まり方法を模索してみた。その結果から、発酵に当たって重要なカギは温度と時間、そしてなるべく空気に触れさせないようにするということだということが分かった。これらのエッセンスをまとめておこう。

差し当って最も重要な要素の一つである「嫌気性」に就いて記述する。

細菌には好気性と嫌気性の二種類がある。

  1. 【好気性:】 生育に酸素を必要とする生物。体内に、酸素によって生成される有害な過酸化水素等を分解するカタラーゼ酵素を持っている。
  2. 【嫌気性:】 生育に酸素を必要としない生物。

この嫌気性には更に二つの種類がある。

  • . 通性嫌気性: 酸素があるときには好気性呼吸を行ない、酸素が無い場合には嫌気性呼吸による発酵にてエネルギーを得られる様に代謝を切り替える。つまり、酸素があってもなくても良いということだ。ヨーグルトのブルガリア菌やサーモフィラス菌などはこの通性嫌気性菌である。
     
  •  偏性嫌気性: 酸素があると死滅する生物。ヨーグルトのビフィズス菌などはこの偏性嫌気性だ。現在、拙宅で発酵に使用している菌は、コンビニなどで売られているLG21のカップ。ピロリ菌駆除に効果があると言われるこのLG21ヨーグルトは、乳酸菌のひとつ「LG21」(ラクトバチルス族・ガッセリー21菌)と、ブルガリア菌とサーモフィラス菌という乳酸菌が混合されたものだが、LG21菌は偏性嫌気性の乳酸菌なので酸素に当たると死滅してしまう。一方、混合されているブルガリア菌とサーモフィラス菌は通性嫌気性。このブルガリア菌とサーモフィラス菌を一緒に混ぜると、サーモフィラス菌がブルガリア菌の生育に必要な蟻酸が生成され、それによってブルガリア菌が増殖し、ブルガリア菌によってサーモフィラス菌も増殖するという相乗効果システムが構築されるそうだ。

拙宅ではこのLG21を用い、すでに代を重ねること100代を超えているが、発酵しているのは当初の偏性嫌気性LG21ではなく、通性嫌気性乳酸菌であるブルガリア菌とサーモフィラス菌であると考えられるが、それでもヨーグルトとしてはヨーグルトであり、風味などは当初のものと比べて遜色のない品質のものが生産され続けている。


さて、拙宅でのカットアンドトライの結果として安定生産が確立された方法を紹介する。

1.牛乳
発酵に用いる牛乳は低脂肪や成分調整牛乳ではなく、生乳100%無調整の牛乳を使用する。ヨーグルト菌は事のほか、他の細菌に弱いらしいので、雑菌が繁殖していない新鮮な牛乳を使用することが大切だ。ヨーグルト発酵に用いる場合には、滅菌度の低い低温殺菌タイプではなく、通常の高温殺菌処理牛乳を用いる。
文献によっては、容器などを煮沸消毒する必要があると書かれているものも散見されるが、そこまで神経質になる必要はない。

2.温度
とにかく素人が家で作ろうというのだから、温度管理は市販されているヨーグルトメーカーに頼るのが一番だ。機種によってはカスピ海ヨーグルト対応の低温管理と通常の高音管理の二種類が選べるヨーグルトメーカーもあるが、拙宅では高音管理しかできない一番安価なものだ。専用カップで培養するものと、牛乳パックをそのまま入れるものとがあるが、拙宅で使用している機種は牛乳パックをそのまま入れるタイプのメーカーで、この方が容器を洗う手間が無くて済む

この機種でパック内部の温度上昇を計測してみたのが次の図。ただしこれはヨーグルト製造の過程ではなく、水道水を用いて計ったものだ。大体45℃ぐらいが上昇点となっている。ヨーグルト生成過程では、経時によって液体からゲル状に変化するので、対流が緩慢になるなど水とは異なる特性になると考えられるが、ここでは大まかな温度変動を見る目的だけなので、この程度の計測としてある。

 


3.攪拌
ヨーグルトメーカーに入れて加熱する前に、よく攪拌することが大切。ただし菌が嫌気性であることを鑑み、攪拌によって空気が入らないようにする。また、加熱始めたら自然体流に任せ、その後は攪拌しなくてよい。

4.培養時間
拙宅のヨーグルトメーカーにはタイマーが付いていないので、電気量販店などで販売されている1000円程度のタイマーを付けた。それでもタイマー付きのヨーグルトメーカーよりも安く構成できる。
発酵時間に就いては4時間、4時間半、5時間、5時間半、6時間、6時間半、7時間という幾つかの時間で試行してみた。これ等の結果、最適な時間は6時間であった。それ以下だと固まりが緩く、それ以上だと発酵が進みすぎて酸味が強くなる。

5.冷却
タイマーが停止した後、30分~1時間ぐらい自然放熱させてから冷蔵庫へ格納する。自然放熱させなくても問題はないが、暖かいものを冷蔵庫に入れると庫内温度が上昇してしまうので、若干自然放熱させるとよい。

6.タネの採取
ヨーグルトの乳酸菌の多くは、先に述べた通性嫌気性だ。このことを理解しておくと、培養する時になるべく空気に触れないことが重要だと理解できる。これ等の事から、タネとなる菌は出来上がったヨーグルトのうち、中央部分の空気に触れていないところから採取する。出来上がったヨーグルトを見ると、上の方が中や下よりも固まり具合がいいので、当初、そこをタネに使用してみたのだが長続きしなかった。理由は空気に触れているためだろうと考えられる。採取量は元の容器であったカップ1個分で十分。但し少なすぎると1リットルの牛乳では発酵しきれなくなる。

7.タネの保管
種を保管するには樹脂の蓋で密閉出来るガラスの入れ物が良い。プラスチック製の入れ物でもよいかもしれないが、洗う時に傷が付いてそこに雑菌が残っていたりする可能性もあるのでガラスの方がよい。拙宅で用いている容器は100均で調達したこの容器。冷蔵庫に保管していても発酵は進むため、凍結しない範囲で、なるべく温度の低いところに保管する。

 


これで完了だ。


あとはこのプロセスを繰り返せばよい。先にも述べたが、この方法で既に100代目となっていて、色も味も見た目も一代目と比べて何ら遜色はない。

こうやって製造した自家製ヨーグルトに、これまた自家製のブラックベリージャムをトッピングすると、これが美味なのだ。

 

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アイドル系、だけかもしれないが、音楽ライブへ参加することを参戦という。サイリウムを振って雄叫びをあげ、曲に合わせて大声でコールするサマは、さながら戦争状態の様なもので、まさしく参戦という言葉の響きが正しい。

 

いつ、だれが、どうやって考案した振りなのかは知らないが、曲に合わせたコールや掛け声は実に統制が取れていて愉快だ。特に言葉による掛け声が統一されている場合、タイミングを知っていればファン同士の連帯感もひとしおというもので、大音響や臨場感という楽しみ方以外に、誰でも参加することができるためにステージとの一体感も更に深まる。演出者もそういうコールや掛け声でテンションが上がり、より一層輝くステージをエンターテイメント出来るというものだろう。

 

ただし、そういった楽しみを楽しめるのは会場にいるからだ。声を枯らし、サイリウムを振る手が筋肉痛になるのも、会場にいればなのだ。だからこそ高い入場料を払って参戦するわけだが、一方、人気のライブとなればチケットは抽選となり、簡単には入手できなくなる。いきおい、落選者は場外で指をくわえて中の様子を慮ることになる。

 

ところがこの場外という場所、侮るなかれ。特に青天井なスタジアムの場合には会場からの音漏れがスゴイのだ。この音漏れを楽しむことを「音漏れ参戦」という。

 

当然場内に比べれば臨場感も一体感もないものの、参戦のメリットはなんといっても無料であること。それに飲み食い自由だ。あれダメこれダメというのがなく、缶ビール片手で参戦というのもOK。帰るときも、帰りの渋滞に巻き込まれることなく、さっさと帰路に就くことが可能なのである。アリーナ席など、たいてい規制退席では一番最後となる。かつて府中の味の素スタジアムでの「大島優子卒業ライブ」では1時間近く待たされた。

 

小生、チケット抽選に漏れたライブでは、この音漏れに参戦することが結構多い。で、今回は乃木坂46、真夏の全国ツアー神宮球場に参戦したのだが、今回、この音漏れのステキな穴場を見つけたのでメモっておこう。

 

乃木坂46 真夏の全国ツアー東京、神宮スタジアム

 

ズバリ、神宮球場音漏れ参戦の穴場は、Gate14から15付近。

 

この場所を特定しておこう。

 

  

神宮球場 Google Mapから

 

スタジアムゲート案内(公式ページから)

 

写真の赤丸付近には、通路の反対側にゴルフ打ちっぱなしマシーンがならぶ神宮第二球場の壁があり、ライブの音響がその壁に見事に反射して通路へと襲ってくるのだ。更に外壁にある金属製の階段が高帯域の音声もきちんと反射させるので、元々の重低音はもとより高音まですべて反射され、場外とは思えないほど良質で迫力ある音響を楽しむことが出来るのである。しかも他の場所ではほとんど聞き取れない場内でのMCの音声も聞くことが出来る。

 

もちろん、ライブでのスピーカー位置なども大いに影響があるので、必ずしもこの場所といういうことはないかもしれないが、音の反射が一番大きいのはこの場所だ。

 

ゲート付近はこんな感じだ。ついでに反対側の外壁の写真も掲げておく。

 

 

 

ここで収録できた音声をYouTubeにアップロードしたので紹介しよう。デジカメ付属のオーディオ録音なので、音質はこの程度なのだが、歓声も含めて臨場感は伝わると思う。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kKKRwwdXGO

乃木坂46真夏の全国ツアー 神宮球場 場外
 

次回の神宮も音漏れ参戦となった場合には、ここで楽しむことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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かつて、東京下町の日暮里~谷根千経由で不忍池に注いでいた藍染川に就いて、平成26年(2014年)にメモとしてまとめたが、国土交通省国土地理院による「くらしと測量・地図」展にて掲示されていた資料や、新たに北区図書館などから新たな情報を得ることが出来たので、それを資料とした考察を記しておこう。

 

この古地図は、(株)こちずライブラリが2015年に発行した地図で、江戸時代の古地図に現在の交通網、即ちJRや地下鉄、主要幹線道路を追記した英語版の「新旧織り交ぜ」の「From Edo to Tokyo, Illustrated map of Edo」という地図である。これは現在の位置との関係が直観的に理解出来て大変便利なものだ。

 

筆者は、2014年のメモで石神井川と藍染川の関係に就いて、次の様に整理した。

 

以前のメモ:

谷根千、日暮里、上野を流れていた藍染川(その1) -藍染川の生い立ち

谷根千、日暮里、上野を流れていた藍染川(その2) -藍染川の流路

谷根千、日暮里、上野を流れていた藍染川(その3) -藍染川排水路

 

ここでは、次の様に述べた。

 

1.かつて藍染川の水源は石神井川だった

2.約6000年前に起きた有楽町海進によって崖端侵食が生じ、河川争奪が起きて石神井川の流路が変更された

3.石神井川流路変更に伴い、藍染川の水源は長池周辺の湧水となった

4.長池周辺の湧水が水源である状況は江戸時代末期まで続いたが、開墾によって水源が枯渇し、長池は埋め立てられた

5.一方、藍染川は現代で言うところの一級河川でもあったため、水源を必要としたので石神井川へ水源を求めた(ここが仮説である)

6.以降、水源は再び石神井川となった

7.その後、藍染川は暗渠化され、今日に至る


「From Edo to Tokyo, Illustrated map of Edo」によると、江戸時代、石神井川と藍染川は一つの川として記載されている。この川をオリジナル原図と筆者が強調して加筆した図を並べて記載する。この図では、明らかに石神井川がそのまま上野の不忍池へと注いでいる様子が描かれている。つまり、上記仮説という部分は事実の様だ。

結果、江戸時代には長池水源と石神井川水源という二つの水源の地図が存在していたことになる。

但し、江戸時代の地図出稿年が不明なのだが。

 

From Edo to Tokyo, Illustrated map of Edoの原図

 

原図に筆者が川及び地名を追記

 

前回、掲載した江戸時代の地図を示す。これは1856年の出稿とある。

 

 

この様に、同じ江戸時代に二つの水源が記載されている。

 

「くらしと測量・地図」展に展示されていた「1:50,000デジタル標高地形図 東京」の説明書きによると、

 

「1:50,000デジタル標高地形図 東京」

 

「石神井川は小平市の窪地を水源にして、武蔵野台地を東に流れ台地東端の飛鳥山の北で台地を切って低地に下り、隅田川に合流する川です。現在は、大地を切る部分で飛鳥山の下をトンネルで通過するよう改修され、旧河道の渓谷音無親水公園になっています。

谷田川は飛鳥山の南方を源に台地を蛇行し、上野の不忍池を通って隅田川に合流する河川でした。現在、表流河川はありません。

石神井川と谷田川は谷底の幅(200~300m)や台地面との比高差(5~8m)などがほぼ同じで、かつては一続きでした。谷田川の流路は旧石神井川とも呼びます。石神井川が流れる方向を変えた原因は、河川自信の営力によるものなのか、あるいは人為的な河道の改変なのかは興味深いものです。河川自信の営力によるものであれば、洪水の時に川谷壁を破って低地にくだったのか、或いは、低地の方から台地に向かって小さく力の強い河川が伸びてきて石神井川の上流を奪い取ったのかもしれません。谷壁を人為的に削ったのでしたら、旧石神井川の出口、上野付近の洪水を防ぐためだったのでしょう。あるいは飛鳥山の下の低地に灌漑水路が必要だったのかもしれません。」

 

とある。

 

ここで上述した石神井川の流路変遷を再検討してみよう。考察を赤文字で示す。

 

1.かつて藍染川の水源は石神井川だった

2.約6000年前に起きた有楽町海進によって崖端侵食が生じ、河川争奪が起きて石神井川の流路が変更された

本郷大地の地質は土質なので脆弱であるとはいえ、この浸食は少なくとも数千年というスパンで行われたもので、次に示すデジタル標高地形図で見ると、河川周辺に於ける浸食の痕跡は明らかである。今日の様に建造物や鉄道、道路が縦横無尽に通っていると、ミクロ的な高低差は判り難いが、このような地図では明確に認識することが可能だ。

 

3.石神井川流路変更に伴い、藍染川の水源は長池周辺の湧水となった

これは、縄文前期BC4000年頃の事と推測される。

 

4.長池周辺の湧水が水源である状況は江戸時代末期まで続いたが、開墾によって水源が枯渇し、長池は埋め立てられた

縄文前期から江戸時代まで、藍染川の水源は湧水であり、いきおい、水量はかなり少なかったと考えられ、付近が開墾されてからは、ほぼ枯川となっていた。

 

5.一方、藍染川は現代で言うところの一級河川でもあったため、水源を必要としたので石神井川へ水源を求めた(ここが仮説である)

江戸時代の農業政策は、文字通り人海戦術を用いて完備するという工事で、江戸の街を保つために多くの土木工事が行われた。その一環として現在の駒込、田端~上野辺りの田畑への配水を目的とし、石神井川の流路を縄文時代前期以前の流路、即ち藍染川へと変更した。

 

6.以降、水源は再び石神井川となった

7.その後、藍染川は暗渠化され、今日に至る

江戸時代から明治時代頃、現在の根津辺りでは藍染川の氾濫という水害が頻繁に発生した。先に示したデジタルマップの藍染川河川敷を見ても明かな様に、かなりの平たん部があり、水害は広範囲に及んだことが推察される。これを防ぎながら、なおかつ農業用水として一定の水量を保つべく、石神井川は隅田川への流路と分岐されて少量の水流が藍染川となった。これによって水害は減ったが、明治時代以降、水量が少ないが故に水質が悪化、不衛生になったために暗渠化された。

 

まとめ:

文献、北区史によると、戦前、地形学者の東木龍七は、石神井川が東へと注ぐ理由は、「崖端浸食の小流によって今の王子の所で水流を東へ奪はれたためである」と解釈し、戦後にも、同じ地形学者であった貝塚爽平も「石神井川は、かつては王子付近より谷田川に続いており、ここには谷端川ともう一つ、東南に流れる河川があった」と述べている。

河川が共に東南方向に流れる理由に就いて、豊島台から本郷台への地形の変化と、本郷台が北西から南東へと傾斜していることにあるとしているが、当時の地形図で読み解くのはかなり難しいものの、前述した現代のデジタル標高地形図でみれば、微妙な高低差を極めて明確に認識できる。

 

これらの仮説を裏付ける様に、東京都土木技術研究所は、現在の王子以東の石神井川の下には埋没谷が存在しないことや、泥炭層が現在の下流部にはなく、谷田川の河谷にみられることを解明、泥炭は流れが淀む箇所で形成されることから、谷田川は河川争奪の結果として流速が緩んだと考えた。この河川争奪の年代に就いてはC14放射性炭素年代測定によって7400年前とした。この値は、地球温暖化に伴う縄文海進(有楽町海進)が6000年前とされることとは、様々な理由に基づく誤差の結果、若干の齟齬があるようだが、いずれにせよ後氷期の海進であったと推測されている。現代では、東京大学総合博物館で公開している様なAMSを用いたC14の直接的な年代測定が可能となっているので、新たに年代を測定することも興味深い。これらを時系列に並べてみる。これが現在の推測である。

 

 

 BC4000年(6000千年前)以前:   

石神井川は王子付近で本郷台地を切り裂く様に東南方向へ流路を変え、谷田川を経て上野の不忍池へ流れ込んでいた。その間の間氷期、温暖化に伴って縄文海進(有楽町海進)が進み、東京湾が関東平野へ切り込んで奥東京湾が形成され、王子付近は海岸線となった。

 

BC4000年頃:  

海岸浸食が進み、台地が削られて河川争奪が発生し、大地を破って石神井川は決壊し、荒川(現在の隅田川)へと流れるようになった。これに伴い、谷田川の水源は現在の巣鴨にある長池辺りの湧水となったが水量が少ないために流速は穏やかであり、谷田川河床には泥炭が形成された。この流路は江戸時代まで続いた。

 

江戸時代:        

江戸幕府の江戸開拓政策として、現在の田端、日暮里、千駄木、根津を経た上野に給水をすべく土木工事を施工、石神井川の流路を谷田川へと付け替えした。つまり江戸時代の「ある時期」を境に、水源が長池から石神井川へと変更された。

 

江戸時代後期:  

水源を石神井川に求めるという作戦は成功したものの、谷田川の河川敷が広域であることから、雨量が多い時には広範囲にわたって水害が発生した。これに対処すべく、石神井川からの給水を絞り込み、荒川(現在の隅田川)への流路と谷田川へ流路と二分岐させた。

 

明治時代以降:  

適度な水量は産業を促進させ、人口も増えたが、それに伴い生活排水も流れ込むようになって河川の汚染が進み、谷田川流域は不衛生状態となった。そのため、大正12年に谷田川は暗渠化され、現在に至った。

 

今後の課題に就いて

石神井川、とりわけ谷田川(藍染川)は、荒川や利根川、或いは多摩川などの著名な河川と比較して相当にマイナーであるが故か、記述された文献は相当に少ない。いきおいその多くが「詳細は不詳」としている。逆に言えば、様々な仮説が立案可能であるし、それらを科学的に立証して事実を解明していくことは、今後の課題であろう。

 

現時点での結論は、「藍染川の水源は、江戸時代に土木工事で長池から石神井川へと変更された」というところである。

 

追記の参考文献

・      From Edo to Tokyo, Illustrated map of Edo、(株)こちずライブラリ

・      デジタル標高図、国土地理院

・      北区史、北区

・      中村俊夫: 放射性炭素年代とその高精度化、第四期研究、年代測定総合研究センター、名古屋大学

 

 

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世の中にはスゴイ才能をお持ちの方がいる。森千広氏という色鉛筆画家だ。

 

四の五の言わず、まずはこの絵を見て欲しい。これは、森さんが色鉛筆で描いたもの。

 

色鉛筆でこんなに豊かな表現が出来るなんぞ、これまで全く思ったことはなかった。

 

モデルは乃木坂46の齋藤飛鳥。描かれている人と完全に視線が合って、思わず照れ臭くなる。

 

 

小生、自慢するほど絵を描くのは苦手なので、絵の上手な人は無条件で尊敬しているのだが、森さんは更に格別だ。

 

普段、そもそも絵を見てときめくという感覚はあまりないのだが、初めて森さんの絵を見た時はすさまじい衝撃があった。描いている人物に小生の好きな乃木坂46のメンバーがたくさんいるということもあって、その後は完全に森ワールドにはまっている。

 

これ以外にもいくつか作品があるので紹介しよう。もちろん、ご本人の了解済みでの開示だ。卒業生も含め、乃木坂46のメンバー(白石麻衣、橋本奈々未、西野七瀬)の一部である。

 

    

 

もちろん、絵のモデルとなっている子たちの顔面偏差値が高いということもあるだろうけれども、このレベルの絵となると似ている云々ではなく、それをモチーフとして昇華した「別もの」に仕上がっているのだ。音楽で言えばオリジナルのメロディが編曲によって、より一層完成された楽曲に変わっていく様なものだと思う。

 

それと、小生が森さんの絵が好きな理由の一つには、森さんがその絵を描くに当たって参考にしている写真をきちんと示しているということがある。つまり、

 

「このスナップ写真を題材としていますよ」ということを、写真と共にはっきり公開していることだ。

 

これは、ある意味自信がなければ出来ないことだろう。実際、絵と写真を見比べてみると、絵の方が写真よりも数デシベルぐらい品質が高いことに気付く。ここに暗示されていることは、即ち意図的に森さんが「写真に写っているが描かない」とか、逆に「写真には写っていないが描く」とか、そういう緻密な計算結果によるものなのだろうと思う。

 

たしかに科学論文などに記載される画像としての描画であれば、例えば顕微鏡を観察しながら昆虫の脚を描く場合など、足の爪の近くに生えている毛の一本一本まで忠実に描画することが大切なのであるが、芸術品は記録ではないのだから、むしろ、

 

作者の感性による様々な加減算の結果が描かれるべきであり、自ずから写真とは異なるわけだ。

 

かつて小生はテレビの映像信号伝送技術に携わっていたことがあったが、その時に学んだことの一つに、描画は必ずしも現実に対して忠実である必要はなく、むしろ、視聴者の思い込みに忠実な方がユーザーに満足感を与えるということだった。桜の花など、現実の色よりも紅へ色相がシフトしている方が日本人にはウケが良いという。

 

確かに空の色など土地によって異なるから、見慣れれている色に忠実な方が違和感を持たない。テレビメーカーにとっては、この微妙な色の違いがノウハウとなるそうだ。

 

そんなことを想い出しながら、森さんの絵を見ると、描画に対する妥協しない「こだわり」が見え隠れする気がする。どういうこだわりなのか、小生ごときでは言葉に出来ないのだが、なぜ森さんの作品に共鳴したかというと、恐らくそのこだわりと小生の感性の同期がぴったり合ったということなのかもしれないと思うし、恐らく極めて多くの人とも同期が取れるはずだと思う。

 

興味ある方は「森千広 色鉛筆」で検索すれば多くの作品に触れることが出来る。これからの森さんの活動が楽しみだ。

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拙宅は上野東京ラインという高崎線沿線にある。このライン、2015年3月に東海道線と高崎線、宇都宮線、常磐線を相互乗り入れさせたもので、拙宅から横浜へ行く場合は従来の湘南新宿ラインとの使い分けが出来る上、更にその先まで行く場合にも便利になった。

 

しかし、問題は色々繋げてしまったために、

 

どこかでトラブりがあるとシステム的に全般として影響が発生することだ。

 

たとえば常磐線で車両故障が発生すれば立ちどころに高崎線の運行にも支障をきたすし、東海道線内でトラブルがあってもその影響は高崎線まで及ぶのである。いきおい、終日定刻で運行される事の方が少ない様な気がしてしまうのだ。

 

写真は神奈川県平塚でのトラブルが埼玉県大宮市まで影響しているところ。この様に東京をまたいで影響しあうことが問題なのである。

 

 

実際は定刻運行日の方が多いのかもしれないが、トラブルの犠牲になると影響が多大であるので記憶には鮮明となる。「また今日もか」となるのだ。心理とはそういうものだろう。

 

ここにシステムの脆弱性が出てくる。なんでもいいから直列に接続すれば一度に処理できるから便利なはずだが、一方、どこかでトラブルが発生するとシステム全体が破綻する。被害を最小限化するために、システムを分断させるなどの対策を講じているようだが、走っている列車の行先や駅のプラットフォームの番線が何度も変わったりするのは、規模は小さいとはいえパニックをもたらすし、利用客の怒りを助長させるだけだ。もう少しシステマティックにならないものかと思う。つい先日も、到着ホームが2度変更になり、その都度階段を上り下りして別のホームへ移動させられたのだが、こういう誘導は如何なものかと思う。かなり原始的と言わざるを得ない。これまでに蓄積されたビッグデータなどを用いてシミュレーションし、的確に利用客を誘導できないものだろうかと、いつも思う。

 

それと、トラブルのうち、かなりの頻度で起きるのが「線路の異音」という理由だ。運転手が線路の異常音を感じたので急停車させ、確認を行うというトラブル。殆どの場合、「異常はなかったので発車します」というアナウンスが場内に流れるが、じゃ、いったい何だったのかという疑問がわく。運転手の空耳だったのか? 

 

また、異常がないという説明があるうちはまだしも、なにもアナウンスがない場合もたくさんある。どんな異音だったのか、原因は何だったのか。それぐらい説明があっても良いはずだ。ひょっとすると保線の不始末だったのか。いずれにせよ、原因と対策が空かされないまま問題は素通りとなっていく。

 

こういう対応の改善も臨みたいところである。

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何か目標を立てて戦略戦術を検討したり達成のために努力することは大切なことだが、そもそも努力による成果の判定は意外と難しい。

問題は、ある時期が経過したときに、その目標が達成したかどうかを客観的に示すことが出来るかどうかと言うことだろう。それを正しく評価するためには、目標を閾値として数値で表すことが大切だ。この数値が達成できた暁には、本人から申告によるものではなく客観的事実として広く認定し得る事実となる。

 



努力を継続するために効果的な方法は、努力の「見える化」だ。

 

この見える化という言葉、誰がいつ頃言い出したのかは判らない変な単語なのだが、要は「抽象的なものを可視化する」ということであり、達成度を測定する場合に客観性を持たせるという意味で有効な手段だろう。努力の評価などという、それこそ本人と周囲との間で大きな齟齬があってアタリマエな行動評価に於いては、数値化することによって本人のみならず、周囲も認識できるフェアな評価を可能とする。

つまり、「見える化」によって傾向の分析や現状の客観的把握が可能となるのだ。これは努力の評価にも適用可能である。この努力という行動、なかなかの厄介者で、ふとした瞬間に「今やっている努力は、きちんと評価されるのだろうか」と考えてしまうものである。従って、その努力を例え「でっちあげ」でもいいから数値化しておくことは大変重要なのである。

小生の友人で、ずっと拳法に勤しんでいるヤツがいるのだが、「自分が上達したかどうかが、判り難い」とぼやく。努力が数値化できないからだろう。確かに武術の数値化は難しいかもしれない。しかし、努力の結果として達成する判断基準を数値として閾値を定め、それとの相対比較を行い、超えれていれば客観的判断としても努力が達成したという自信を持つことも可能になるし、それによって更に精進して行こうという気になるというのが人間である。拳法の何をどう数値化するかは門外漢の小生には分からないが、何かしらあるはずだ。この数値なんぞ、ある意味、無理やり正当化させた偽造による数値化でもいいのだ。

小生がかつ海外半導体メーカーの代理店に勤務していたころ、メーカーから毎年、年間目標の提出をさせられていたのだが、

 

提出にあたっては「Measurable(測ることが可能)な目標を定めて提出せよ」といわれたものだった。

 

なるほど、「頑張ります」とか、「他の競合に負けないように努力する」とかそう言った目標は単なる精神論的な指標に過ぎず、ビジネスという世界に於いてはその達成度合いが評価が出来ないから、数値で示すのは正しい評価を行うことが可能になるだろう。営業だったら具体的な売上利益金額の提示、技術だったら製品導入決定件数や質疑応答へのレスポンス時間と言った数値の提示。確かにそういう基準を設ければ努力の達成感も得られるし、客観的事実となるわけだから、堂々と達成をアピールすることもできる。

一般生活に於いても、なにか以前と比べて変わったとすれば、その変化は必ず数値で表せるはずである。努力する前後の比較に於いてもしかり。いち早くそのパラメータを見出し、自分なりに判断基準値を設けて達成度を確認すれば努力目標が明確化する。

努力の評価はそんなに難しいことではないのかもしれない。
 

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4月20日から22日まで、東京体育館で乃木坂46のアンダーライブが開催された。

 

 

小生が参戦したのは初日。メンバーが見せるパフォーマンスとそれに対する観客の声援が半端なく、久しぶりに感動的なライブであった。

 

当初、アンダーのみというライブ、いったいどの程度の観客率となるのか、あまり空席が目立つ様だとモチベーションも高まらないのではという懸念もあったのだが、そんな憂いは無用、会場へ入ってみれば熱気に満ちた満席であった。

 

開幕直後、その日のMCを務める渡辺みり愛が満員の会場を見て最初から涙が止まらず、「今回のアンダーメンバーは、乃木坂46史上最少人数の12名で、最弱とも言われる中、この日の為にメンバー一丸となって頑張ってきました。今回のアンダーのセンターとしても引っ張っていきたいと思います!」という冒頭MCで観客のボルテージは一気に上昇、その心意気はライブ終了まで見事に持続し、大成功なライブとなってその後の様々なテレビや新聞等でも数多く取り上げられていた。

 

 

このライブに参戦してみて感じたことは、

 

「今やアンダーメンバーは、選抜メンバーに対して何ら負い目を感じる理由がなくなった」

 

ということである。

 

乃木坂46は、他の様々な女性グループと比較すると「顔面偏差値の高い」グループとして知られているが、 アンダーというのは選抜メンバー(以下選抜と略す)ではない、文字通り「アンダーなメンバー」のことで、選抜が各種メディアへの出場をメインとする役割を担っていることに対し、それとは別の活動を行っているメンバーのことであり、いきおい、選抜よりもライブ経験は多くなる。

 

幾つかの乃木坂46冠番組があって、そこではアンダーメンバーも出演しているが、通常の歌番組などでは選抜以外は登場してこないため、 おのずからアンダーメンバーの認知度は選抜よりもはるかに低い。デビュー以来ずっと選抜メンバーとして活動しているメンバーもいれば、選抜とアンダーを往来しているメンバー、さらに一度も選抜に抜擢されたことがないというメンバーもいる。

 

しかし、アンダーには本来の歌やダンスといったアイドル歌手としての能力、あるいはエンターテイメント性といったパフォーマンスで比較すると、決して選抜に引けを取らないメンバーも大勢いるのだ。そういうメンバーの能力が今回のライブで見事に開花、ライブパフォーマンスとして選抜と比較して何ら遜色のない、むしろ選抜を凌駕する様なパワフルなステージを完成させていたのである。これは、これまでアンダーという境遇にあっても決して自暴自棄になることなく努力を積み重ね、実力をつけていった結果と考える。

 

この根底にあるものは「健気さ」だろう、と思う。ファンはそこを見抜いている。

 

SNSのファンサイトを見れば、ライブの直前までこのライブを盛り上げようという声掛けが活発に行われ、満充電状態で参戦に及んでいることからもファンの力の入れようはすさまじいものがあった。この感覚は、野球などの試合に於ける応援団の心得に近いものが感じられる。もしも試合に負けてしまったら、応援団は 「その責任は応援の仕方にある」と自己批判する。それくらいの覚悟で臨戦せよと自らを鼓舞する。これはまさしく体育会系のノリだ。ライブに臨むファンの心構えはそれだ。おのずからファン同士でも連帯感が生まれ、位相が同期し、爆発的なエネルギーとなってステージへ注入される。出演者はそのエネルギーを吸収してより一層輝くのだ。ライブ参戦の大きな楽しみはこのエネルギーを肌で感じることである。

 

 

今回のステージは3日間で4回のステージ。これまでで最低の12名で敢行したものであり、当初から最低最弱な構成といわれていたので、ある意味背水の陣の様な覚悟で臨んだステージだったのだろう。しかし、ライブに参戦して痛切に感じたことは、選抜が階層的にも役割的にも悪く言えばマンネリ化しつつあることに対し、アンダーメンバーは、これまでの立場で培った忍耐力や精神力を「実力」と言う武器に昇華させて携え、誰がどのポジションでもこなせると言うエンターテイナー性を発揮させることが出来るまでに成長したな、ということだった。

 

忍耐力、精神力と健気さが見事に共鳴している。これがアンダーメンバーの武器だ。

 

 

パフォーマンスやエンターテイメント性が伴わず、単にカワイイだけのアイドルはいずれ飽きられていく運命にある例は枚挙に暇がない。運営はこのモメンタムを十分に享受し、選抜に匹敵する様な集客を可能とする戦略を直ちに立案すべきだ。メディアに殆ど出なくても集客力の高いタレントの例はたくさんある。

 

と同時に、今回のライブでアンダーは選抜にはないパフォーマンスを持つことが如実に判明したのだから、

 

運営はアンダーというネガティブな名称を「パフォーマンスメンバー」、あるいは「ライブメンバー」等に改めるべきだろう。

 

また、選抜も選抜という意味を差別的ニュアンスをあらためるべく、「メディアメンバー」等へと変更した方が良いだろう。

 

今後の乃木坂46の発展を目論むのであれば、差別によって競争心を煽るという手法を講じる時期は終わったことを認識すべきだ。ファンの心理を反映させてフレキシブルに対応していかないと、いずれ失敗する。

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昨年買い替えた小生の相棒バイク、色々なことがあってあまり乗れないまま月日が過ぎてしまったのだが、少し暖かい候となり、買った当初にミラーを可倒式へ取り換えて以来、その後何も手を加えていなかったこのバイクに、今回気が向いてナックルガードを取り付けることにした。

 

ナックルガードというのはハンドルの左右にあるクラッチレバーとブレーキレバーを覆う形状となっているもので、冬の走行では冷たい風から手を守るとか、高速走行中に前を走る車やバイクが跳ね上げる小石から手を守るツールなのだが、小生の様なチンタラ・ライダーにはあまり意味のないツールであり、いきおい、もっぱらドレスアップ商品の様なものではある。

 

とはいえ万が一ということもあるし、オフロード車にはナックルガードがデフォで装備されている機種も多く、実際小生がこれまで乗っていたXLR-BAJAには標準装備だったので、なんとなくあった方が落ち着く。

 

ということでバイクショップに行き、くだんのナックルガードを調達に行ったのだが、昔と違って最近はバイクショックの販売品目からオフロード用品が減ってきている。一番近場にあるバイクショップなど、大型店であるにも拘らずオフロード用品の扱いは止めたという。従って、オフロード用品も揃っているという店まで足を伸ばして買いに行った。そこにはナックルガードが「吊るし」で売られていた。

 

しかし、これ単体でハンドルに装着出来るとは思えないのだ。XLR-BAJAの時はクラッチホルダーやブレーキホルダーを挟む様に装着するから別の部品は必要なかったのだが、このハンドルガードはそんな具合に挟み込むものではなく、何かステーの様なものが別途必要な様に見える。つまり、それがなければ装着できないっぽいのだ。つまりナックルガードを買ったはいいが、それを付ける方法がないと無駄になるということになる。

 

案の定、買ってきてからネット検索してみたら、やはりナックルガード用のステーというものがあることが分かった。そんなのバイクショップは売って無かった気がしたので、仕方なくネット販売でポチってみた。

 

待つこと数日、到着したのでそれを装備しようと試みたのだが、問題が発生した。

 

どうもクラッチホルダーやブレーキホルダーと見事にぶつかって全く装着できないのだ。これは諦めるしかないとしてお蔵入りさせ、ガードとステーと合わせた購入代金およそ8000円は捨てたものとして記憶から抹殺することにした。

 

それからしばらく経ったある日、本件とは全く別に、いつもの様にアキバの裏道で電子部品ジャンクを探索中、ふと近場に停車してあったセローに全く同じナックルガードが装着されているのを見つけた。

 

「お、付けられるんだ」

 

早速見に行くと、その装着方法は、クラッチやブレーキホルダーの位置をずらしてステーを挟む方法だったのだ。やはりそうか。結局無理やりつけるしかないわけか。これは大変参考になった。

 

早速家に帰り、レバーホルダーのネジを緩めて位置をずらし、ステーを割り込ませて装着完了。

クラッチ側

 

ブレーキ側

 

要するに地味に作業すればよかったということになるが、

 

やはり参考例があるのとないのでは、作業に多大なる影響があることを再認識した次第であった。

  

装着ビフォーアフター

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ACアダプタ、一般的にはパソコンの電源装置とかスマホの充電器として知られている装置であるが、これが何をしているものなのかは意外と知られていないかもしれない。というか、知る必要もないのだろうが、なまじっかの知識があると却って使い方を誤って接続先の機器を破壊することがあるので、使用する上では十分な注意が必要だ。

 

例えばパソコンなどを接続させる場合、コネクタの形状が合うからと言って別の機種のACアダプタをそのまま流用した場合、供給電圧が異なると過電圧がパソコン本体に加わり、重大な故障をもたらす。或いは電源電圧が共通であってもアダプタからの供給可能電流値が異なればACアダプタが過負荷となって発熱し、

 

場合によっては発火することもあるので、大変危険である。

 

また、正負の極性についても注意が必要だ。現在国内で販売されている国産品は殆どがセンタープラスのプラグになっているが、中華製のものや国産でもソニー製の古いラジオなどではセンターマイナスが採用されているものもあるため、そのままつなぐと電池を逆につなぐようなものだから、保護回路がない場合には機器の破損をもたらすこともあるので十分に注意しなくてはならない。

 

 

写真はアダプタ本体に貼られたシールに書かれたACアダプタのプラグ極性で、この場合はセンタープラスを示す。この「+」の記号が「ー」だったらセンターマイナスのプラグで、極性は逆だ。

 

これのことは、少しでも電気の知識があれば事前にACアダプタに貼られたラベルなどに記載されている仕様、即ち電圧と電流の値を確認することによって事故は未然に防げるが、理解していない人は純正品か、それに準じて販売されている製品以外は接続させない方がよいだろう。また電気に関する知識のある人のアドバイスを得るべきだ。

 

ところで、ここまでのところはラベルに明記してあるので、若干でも電気を知っている人であれば注意出来るのであるが、これ以外にも接続機器に重大な故障をもたらす別の要素がある。しかもラベルには書かれていないのだ。それをまとめておこう。

 

写真はあるメーカー製品の付属品である3V出力ACアダプタだ。

 

 

定格として3V、500mAと書かれている。電気の知識がある人が見れば、「これは直流3Vが出力されるAVアダプタで、最大電流として500mA以上は取り出せない」ということは分かる。ところが、電圧計が示す様に7Vとなっている。

 

実はこのACアダプタ、安定化電源ではなく非安定化電源であり、3V出力は500mAが流れたときに得られるACアダプタでなのだ。

 

実測値を次に示す。

 

 

このグラフの様に、負荷が解放状態、つまり接続機器がつながっていない場合には、なんと7Vが供給されるのだ。この電圧は3Vを上限とする機器にとっては致命的である。もちろん安全設計として過電圧印加への対応はされていることは基本だが、それでも2倍以上の電圧印加までの耐圧設計はしていない場合が普通だろう。

 

このアダプタに電圧変動があるということは、ラベルのどこにも記載がない。

 

飽くまでもこのアダプタはある機器の付属品なのでその機器と共に使う上では問題ないからお咎めはないということだろう。このアダプタを別用途で使うとすれば、それは自己責任で、ということになるわけだ。 従って使用者は使用する前に十分な注意を払わなくてはならない。もしもこれを別の3V対応の機器につなげようとした場合、その機器に過電圧保護回路がなければ、重大な故障をもたらすかもしれない。

 

この様な非安定化電源タイプのACアダプタはトランス型の電源に多い様だが、いずれにせよ使用に当たっては、テスターなどを用いて出力電圧を確認することは必須だろう。十分にご注意を。

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