明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第9節
G大阪 0-1 川崎

【得点者】
[川崎]
30分 大久保 嘉人

【川崎フロンターレ】2016年4月29日 試合後挨拶


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江藤さんのサイト
【コメント】第9節 G大阪戦前 「すごく厳しい相手になるだろうと思います」(車屋紳太郎)/「勝ちを拾っていけるチームになりたいと思ってます」(谷口彰悟)ほか - 川崎フットボールアディクト[有料記事])
で吹田スタジアムのピッチが緩いという情報を事前に読んでいました。スカパー!やその他スポーツ番組では得点シーン中心のハイライト映像になるのでどれくらい緩いのか分からなかったのですが、実際に現地で見てると本当に緩いんだなってのがよく分かりました。ケンゴも嘉人も悠様も僚太も宇佐美もパトリックも山本主審も滑ってました。

特に切り返しやシュートを打つ場面で軸足が取られてるのを見て「これは大変だな」と思うと同時に、これがガンバの攻撃の足枷になってるのかなとも思いました。あれだけ緩いとスピード系、瞬発力で勝負する選手は去年までの万博のようにはいかないんだろうなと。スパイクのピンを長くすれば緩いピッチにも対応できるけど、その分スピードは殺されます。

また、日刊スポーツのサイトに掲載されていた「スロースターターG大阪、新スタジアムでまさか苦戦」によると、欧州のサッカー専用スタジアムとの芝の違いにも言及しています。アウェイチームはリーグ戦に限れば1年に1回しか訪れません。しかしホームチームは17試合をここで行います。スタジアム側もチームにとってベストな状態を探るために芝の長さや散水量などを変えているそうで、よって毎回ピッチ状態が変わってるとのこと。それでは慣れるにも時間が掛かります。

専用スタジアム待望論はどこのクラブにもあります(川崎にもある)が、ガンバの現状を見ると専用スタジアムを作ったからと言っていきなり全てをそこで行うのはリスクがかなり伴うと教えてくれています。

そういえば気になって埼玉スタジアムのことを少し調べてみました。ご存知の通り埼玉スタジアムは日韓ワールドカップに合わせて建設されたサッカー専用スタジアムです。完成当初、埼玉スタジアムは芝がめくれ易く酷評されていました。「このままではワールドカップは行えないのでは」という論調も目にした記憶があります。浦和が埼玉スタジアムを使い始めたころの成績を調べてみたら、やはりあまり良くなかったようです。ただ、駒場競技場を併用して試合を行っており、駒場での成績は良かったようです。

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ガンバの話ばかりになってしまいました。

それもこれも吹田スタジアムが素晴らしいスタジアムであり、また後半のガンバの勢いがとてつもなく怖かったからです。川崎の良さが全く出せない後半15分くらいになると「これがあと30分も続くの?」と不安になり、そしてその不安は的中してしまいました。

ガンバの攻撃→なんとかクリア→ガンバに拾われる→ガンバの攻撃→…

がずっと続く展開。川崎も時々カウンターを仕掛けるも上手く行かず、再びガンバ攻撃のターン。もうヒヤヒヤなんてものではなく。ただその展開の中でも守備陣は冷静に対処していました。特にソンリョンの負傷交代で突然出番が巡って来た新井と、先週の日曜日に脛を10針も縫うけがをしたとは思えない奈良。エドゥアルドも含めたこの3人の奮闘が無ければ、昨日の勝利は無かったでしょう。また、ヒヤヒヤだった後半は「割り切って守る」ことに徹し、そして完遂したチームの成長に泣きそうになったことは秘密にしておきます。

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首位の浦和も名古屋に勝利ことにより、順位は勝ち点差2の2位に変わりはありません。次は5月4日にホームで仙台を迎え撃ちます。

ちなみに浦和はACLの関係で5月4日と21日に試合がありません。代替開催は6月中の平日で、しかも1stステージ最終戦まで5連戦になります(Jリーグ公式サイトよりJ1リーグ6月の日程)。この日程が結果にどう影響を及ぼすのか興味深いところでもあり、この5連戦にプレッシャーを掛けるためにも川崎はまずは仙台戦で結果が求められることになります。